心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

北アルプス・折立から新穂高への縦走(1) 折立登山口から太郎平へ

2019年08月05日 | 北アルプス


薬師岳(2,926m)・北ノ俣岳(2,662m)・黒部五郎岳(2,840m)・三俣蓮華岳(2,841m)・鷲羽岳(2,924m)・双六岳(2,860m)

 今から7年前、登山を初めてほぼ1年経つ頃、初めて3泊4日の山行に出かけました。一度、ただの泊りがけ(1泊)ではなく、目いっぱい山の世界に浸ってみたい、それには4日間は必要と考えました。『日本百名山』で知った黒部五郎岳という山名にとにかく惹かれ、他のどの山よりも絶対に登りたかったので、初めての3泊4日登山は黒部五郎岳を中心に行程を立てました。


 前夜は東京から富山へ移動しました。越後湯沢から、新幹線ではなく在来線特急の「はくたか」で富山へ行きました。
 北陸新幹線が金沢まで開通してからは、富山や金沢があまりにも近くなってしまった気がします。
 まず、富山駅から登山口の折立までバスで2時間の移動です。途中、コンビニのある場所で短い休憩がありました。コンビニの横には線路があって、意外なところに電車が通っているなと思いました。
 そこから折立までは「有峰林道」を分け入っていきました。景色は、山奥にまだ先があった、という驚きの連続です。林道の途中に「新ニンニクトンネル」というとても変わった名前のトンネルがありました。「新」があるということは、元祖ニンニクトンネルも存在していたのでしょう。
 匂い立つような名前のトンネルですが、ニンニクをうかがわせるようなものは何も見えなかったと思います。後で『コンサイス日本地名事典(三省堂)』をひいても、「ニンニク」で始まる地名は一つも出てきませんでした(「に」の行は、東京の「人形町」が最後でした)
 付近には発電所のマークが集まっていました。山中に発電所の建つ場所は、どこも深い景色の場所だと思いました。
 終点の折立に着きました。バスはここまでですが、林道はさらに奥まで通じていて、重量級のダンプトラックがどんどん通過していきます。終わりのない景色というものがあるとすれば、その一つがここなのに違いありません。


 折立から太郎平までは、最初の2時間だけは急坂ですが、後は歩きやすい道でした。こんなに楽な道のりで、いよいよ見たこともない山の景色が見られると思うとドキドキしましたが、上空は晴れそうで晴れないという感じでした。ニッコウキスゲの群落が多かったです。
 眼下には、大きなダム湖の有峰湖が見えます。同じ富山県でも、かの有名な黒部湖に比べると知名度は低いものの、ダムの堤高は黒部ダムの186m(日本1位)に対して140m、総貯水容量(222,000㎥)は黒部ダムの199,285㎥を約10%上回っています。
 (ダム関係の数値は、一般財団法人日本ダム協会が運営する「ダム便覧」を参考にさせていただきました。HPはこちらです。)
 太郎平は、いかにも高山への入口という感じの場所でした。ここでお昼を食べました。メニューを見ると、「ラーメン」は売り切れでしたが、行者ニンニクの入った「太郎ラーメン」は売り切れていなかったのでそれを注文してみました。ニンニクの味は確かに効いていて、チャーシュー2枚とゆで卵の乗ったおいしいラーメンでした。早朝にバスで通ったトンネルの名前とは何か関係があったのでしょうか?満腹感が出て、つい居眠りをしました。



 トーテムポールのようにカラフルな色の棒は、積雪がどのくらいかすぐ分かるように色分けされていると聞きました。

 (登頂:2012年7月下旬) (つづく)



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