心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

今倉山・二十六夜山

2019年08月01日 | 奥多摩・高尾・陣馬


今倉山(1,470m)・二十六夜山(1,297m)


 「二十六夜山」とは印象に残る山の名前です。山と高原地図の『高尾・陣馬』(2017年版/昭文社)を開くと、この珍しい名前の山が同じ地図に2座も出てきます。片方は1,297.1m、もう片方は971.7mです。
 国土地理院の地形図では、低い方の二十六夜山は山名が載っていますが、高い方は載っておらず、三角点のあることが示されているだけでした。
 登ったのは、地形図に載っていない、高い方の二十六夜山です。富士急行の都留市駅を朝9時10分に出るバスで、終点の道坂隧道まで行きます。土曜・日曜にここまで走るバスは、朝8時台と9時台の2本だけで、このバスは早くも今日の終バスです。
 バス停は、トンネルの入り口しかないような場所でしたが、ここに登山口があります。このトンネルを抜けてしばらく走ると、山梨県と神奈川県の県境を越え、さらに丹沢山への登山口がある東野方面へも行けるはずですが、そこまで公共の交通機関で行くのはあまりにも不便です。
 登山口から急坂が続きました。「これより県有林 山梨県」という標識が立っていましたが、境目はよく分かりませんでした。ゆっくり歩き、最初の山、今倉山の頂上まで1時間40分かかりました。
 今倉山から二十六夜山までの稜線はとても静かに歩ける道でした。紅葉は終わりに近づいていました。色鮮やかな紅葉もいいですが、こういう紅葉もいいです。
 この年の台風の影響か、折れたばかりの松の大木もありました。


 林道と交差する地点に「至二十六夜山 約20分」の標識があり、ひと登りで二十六夜山でした。大月の街を見下ろせます。「山あい」の言葉通り、大月は山と山の間にある街でした。
 山頂からは、同じく漢数字の山の九鬼山が眺められます。均整のとれた三角形です。
 この山の下にリニア実験線があります。地図上では、山頂の三角点の直下をトンネルが通っています。
 二十六夜山からは急坂を下り続けます。一気に標高が下がり、紅葉の状況も変わっていきました。下の方は、まだ緑色の葉もありました。
 今日は日曜日なのに、10人くらいの人としかすれ違いませんでした。急な登りと急な下りの間に、落ち着いた稜線歩きのできるいいコースだったと思います。
 登山の後は「芭蕉月待ちの湯」につかって帰りました。ぬる湯が魅力の温泉でした。


 天気が今一つの日に紅葉を撮影するのは難しいものです。


 (登頂:2018年11月中旬)



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