20gのコチニール(サボテンにつくカイガラムシを乾燥したもの、南米産)で
7色2.75kgの糸が染まりました。
虫と聞くと気持ち悪いと言う人もいますが、
シルバーコチニール(コチニールの中でも高級品)はキラキラしてとてもキレイなんですよ。
それをふりかけつくる機械で、ガーっっと粉末にしちゃうので、
虫の痕跡はあとかたもありません!
作品を置いて頂いている、国立富士見通りのSAKKA no ZAKKAさんの店先に、青々と茂る、
看板植木のねむの木。
毎年この時期剪定をするというので、もらってまいりました。
今回は葉っぱだけ細かく刻んで・・・
染液を煮だして、シルクのストールを染色。
暑いので、ベランダに出して放冷。
秋色に染まりました。
植物界は暦通り秋なんですね。
お盆休み終わったら、SAKKA no ZAKKAさんに納品します。
今年もクルミの実が青く大きく成長して、
染め頃を迎えました。
今年は10kg採集して、昨日から、染の作業しています。
まずは、この実を煮出します。
色が出やすくするために潰したりするようですが、
私は汁が飛び散って嫌なので
包丁で果肉をこそげてます。
くるみはあくがとても強くて、ゴム手袋をしていても
手が茶色に染まってしまいました。
1日中くるみの匂いで、あく酔いしてしまったみたいです。
青いうちじゃないと染まらないので、使うまで水につけておきます。
ぷくーっ、ぷくーっと空気が玉になって出続けています
息してるんでしょうか?
染めのシーズンがやってまいりました。
わたしの大好きな染料、
ヒメジョオン。
初めて買って頂いた作品が、ヒメジョオンで染めた
やさしい黄色の、手紡ぎ手編みカーデガン。
かれこれ、30年だな~~!
売れる気もなくて、展示しておいたら買ってくれた、
お客様第一号の貴方がいなかったら、
私は今、こうして、染めて、紡いで、編んでの生活は送っていなかったかも・・
大切な出会いは、人生のここかしこにあるものだ。
染め上がった、シルクのストール、ものの2時間も、ベランダに干しておくと乾いちゃいました。
陰干しで、すばやく乾かくと、きれいな色になるので、この二日間は、最適な染め日和でした。
コチニール4色。と
母がしまいこんでいた、2007年賞味期限の黒豆。
やさしい色になりました。
栗のいがは乾燥させておくと、すぐに染めなくても大丈夫なので
実家に帰った時などに、拾ってきて保存しておきます。
(指に刺さるといたくて大変なのですが)
2年・・もしかしたらもっと
ほったらかしてしまったくりいががあり
さすがに色が出ないかなと、思ったのですが
思い出の栗いが拾いでもあったので
なんとか色にして残したくて、
実は先々週のくるみ染めで、持病の腰痛が出てるんですが
そろりそろりと、煮出してみました。
そしたらなんと、色が出るは出るは・・
4回煮出してもまだ色が出そう。
お陰でシルク染めだけのつもりが
ウールも
さらに、染めた後の残液でも
もう一回行けそうで
嬉しいけど、ついついのオーバーワーク。
染材がフレッシュでも乾燥ものでも
植物が生きたその時と私が生きたその時が
色になって保存される。
この色はただの色でなく、私にとっては
その時の記憶がつまってる。
そんなこと考えながら、染めて生きた今日は
糸になって、いつか誰かの手で、
また記憶とともに
何かになって産まれてきます。
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