子どもが小さかった頃、 童話を書いて雑誌社のコンクールに応募していた時期がある。
ド素人の私でも何回か佳作まで残してもらって 小さな楯と図書券3千円分をもらった。
子育て中は仕事をしていなかったので 3千円の図書券は非常に有り難かった。
最近になって
また応募してみようかなと心が動き、
先ずはいくつかの絵本を読んでみることにした。
7月の検診日、病院の図書コーナーでのこと。
予約時間にはまだ間があったので イラストが可愛い「ぶたばあちゃん」という絵本を手にとった。
ぶたのおばあちゃんと孫娘が仲良く一緒に暮らしている。
ほのぼのした書き出しだったが、
何とその内容は 死期を悟ったぶたばあちゃんの終活だった。
絵本なのに・・・・・。
その日の診察では数値下降のため急きょ骨髄穿刺をおこない、
病気の進行を改めて言い渡された。
病院の図書コーナーは持ち寄りの本でなりたっているようだ。
良いことではあるが、 病気で死期を悟り、孫娘とお別れ・・・・・
なんて本は置いてほしくなかったな。
私が不治の病でなければ
「とってもいい本ですよ!」 と紹介できたかもしれないけど。
よりにもよって なんでこの本を手にとってしまったんだろう。
童話をかきたい! という気持ちはその日で失せてしまった。