島原の夜...その1

2005-11-09 16:24:37 | お遊び話
もう6年前になる
京都での仕事が一段落した頃、
京都の仕事仲間が
「アマルはん。週末に郭(くるわ)屋へ行きまひょか?」
と話しかけてきた。
「えっ? 郭(くるわ)って、あの遊郭の?」
「そう。ちょっと金はかかるけど、お偉いさんたちも一緒だから割り勘でね」
「一見さんおことわりのお店でおます。東京にはおらへん太夫はんもおります。
京都のいい思い出になりはりますよ」
(そんな感じの京都弁だったが...違ってたら京都の方ご容赦)
むげなく
「ハイッ!行きます。連れてってください
と返答した。

何の予備知識もないまま当日
ただ
「遊郭か...遊郭というと、ああなるのかなあ
(そのとき妄想が....時代劇にある
街路から格子越しに店先に並び座る遊女を品定めし、
指名した遊女と店の二階に上がりしっぽり濡れて....
ムヒヒヒッ てなことになるのかなあ?
でも今時そんなところは無いはずだしなあ...)

「でもお偉いさんと一緒なのに、同室で酒池肉林なんておかしいよなあ...
ってな、バカなことを相変わらず考えながら
落ち合う店へ向かった。

指定された店に到着して驚いた。
「ワッ ふっるーッ!ここは江戸屋敷か?
まず建物の古さに驚いた。
ただ、打ち水がされ、玄関横の行灯のやわらかい明かりが
何とも遊人を迎える風情を感じさせていた。
(行灯画像:
http://blog3.fc2.com/k/kyotoga/file/20050220234818.jpg)

その店とは、知る人ぞ知る
『輪違屋(わちがいや)』であった。
元禄元年(1688年)創業、明治時代に改築はされたが
現在も揚屋と置屋を兼ね備えた現役の店
日本で唯一「太夫」がいる店である。


(つづく)


●「輪違屋」「太夫」の知識について
島原現役太夫(司太夫)管理のHPに詳細あり、
「嶋原太夫と輪違屋」
新撰組ほか歴史物語が多くある。
書ききれないので
皆、予習をしておくこと!


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