そんなサイトは結構あるが、なかにはどうかなぁという中身のサイトもあるので自分の考えを書いてみる。
ここでは、電子工作用のはんだごての話だ。
電子工作用なら「温度調節機能付き」の一択
はんだは温度が命。温度が高すぎると溶けたはんだが変にまとわりつくが付けたいところに付いてくれない。はんだ付けできているようでできていないイモはんだとなってしまう。初心者こそ温度調節機能付きが必須。経験者でも鉛フリー対応じゃこれまでと勝手が違うから温調が必要と言える。まあ、「弘法筆を選ばず」というから自分が**だと思っているなら好きにすればいいけど。
ただ、安いのは温度調節と言いつつ実は電力調節で温度を見ていないのもあるらしい。信頼できるメーカーでこて先の入手性も考えると国内メーカー、つまりhakkoかgootが無難なところだろうか。
一体型かステーション型かは、個人の好み・事情だろう。「手が小さいから少しでも細身が良い」とか、「別にコントローラがあるのが邪魔」とかね。
こて先
最近は、表面実装部品・チップ部品が当たり前の存在になってきた。そうすると、標準のこて先ではちと先端が太すぎて、もっと狭いところに合ったものが欲しくなる。実際、こて先は交換できる。メーカーのカタログを見ると、替えこて先には、細い太いだけでなく、鉛筆型、ドライバー型、ナイフ形などいろいろな種類が揃っている。とは言え、普通は「交換できる」にすぎないので、リード部品用に加えチップ部品用の2本目が欲しくなる。
それなら、いっそ最初からgood RX-802AS のような、その場その場でこて先を差し替えて使うタイプを奮発して買うというのもアリだろう。
最近気づいたがgootよりhakkoのサイトの方がこて先の説明が細かい。同じような形でハンダめっき範囲が違いとか先の長さの長短での得失とかはHakkoのサイトにある。
愚かな話題
ちなみに、次のような話が書いてあるサイトはなんだかなぁ..である。
ニクロムヒータ vs セラミックヒーター
今時、電子工作でまっとうに使えるこてはセラミックヒーターばかり。ニクロムヒーターのこては相手にする必要なし。
何ワット
温度調節機能などない昔は、(熱の逃げやすい)大物のはんだ付けにはワット数の大きい大型のこて、逆に小さな物はワット数の小さい小型のこて、というようにワット数を目安にしていた。もちろん今でも「150Wのハイパワーで大物部品も対応」のようなうたい文句はあるけれど、そういうケースぐらいしかワット数を持ち出すことは無い。
熱で部品が壊れる
プラの部品が溶けた、基板から銅箔がはがれた、というのはあるが、熱でトランジスタなどが壊れたという話を見聞きしたことはないなあ。