君は便秘薬と下剤を一緒に飲むのかい
そんなことするわけないよ。
でもそんなことを毎日しているよ 自ら進んでね
そんな事した試しもないよ、いったい君は何を言ってるんだい?
音楽の話さ
君たちは音楽というものがどの様に作用するかまるで分っていない
だから便秘薬と下剤を一緒に飲むようなことばかりしている
音楽は楽しむためにあるんだろう?
まさか好きな音楽を好きな時に聴くことがいけないと言うのかい?
音楽が本当のところどのように作用するか知れば 好きな音楽も 好きな時も変わってくる
今は甘ければ何でもいい子供の味覚ですらない
強烈な味を食べ続け麻痺してしまっているんだよ
音への感覚が
ふーん、そうかな。音楽を聴いて感動するときもあるよ。
子供の時と比べてどうだろう
簡単には感動しなくなったかな。
そういえば子供の時は一つの曲の中で何度も感動していたなぁ。
和音の移り変わり、印象的なメロディ、一節の言葉。
音楽を聴くとき何が起きているか
君のオーラが動いているんだ
波動が移り変わっていく
匂いが記憶と結びついていることは知っているよね
懐かしい匂いを嗅ぐと昔のことがありありと思い出されるのはそれだ
音は魂の記憶と結びついている
魂の記憶なんて思い出したこともない。
そうかな
言葉もわからない音楽で感動することもあるだろう
音楽で感動した時のあの得も言われぬ感覚は
魂に刻まれた記憶が思い出された感覚なんだよ
何故そんなことが起きるの?
音楽は魂の言葉、宇宙の言葉なんだ
魂の言葉とは波動だ
波動の移り変わりが音楽だ
そのままだろう
音は波だ
写真に身体を写せるように
音に波動を写すことが出来る
そして君の波動とは君が今感じていることそのものだ
明るければ音も明るい
刺々していれば音も刺々しい
哀しければマイナーコードだ
苦しければ7thコードだ
確かギターは弾けたよね
弾いてみれば分かる
まさか、そんなただの音だよ?
そんなことってあるの?
共鳴という原理がある
離れていても同じ音の弦が震えることだ
その部屋には二台のギターがあるね
チューニングを合わせてから片方のギターを鳴らしてみて
ほら、もう片方のギターの弦も震えているだろう
これが共鳴
そして人間は沢山の弦を持つピアノみたいな楽器なんだ
だからほとんどどんな音にも反応して鳴ってしまう
だから哀しみの和音マイナーコードが響けば
君の中の該当する弦が共鳴を起こし
君の波動もマイナーになるんだ
なるほど少し分かってきた。
音楽におけるコードの移り変わりは人の波動の移り変わりをなぞっている
聴く人のオーラは自動的になぞってしまうんだ
それは魂の経験を表している
初めに生まれたままの何でもできる状態がある
これをトニックという
CのキーならCのことだ
何かが起こり君は悲しむ
これがAmだ
この悲しみから脱しようと君は動く
しかしまだ解決は見えてこない
これがDmだ
力を振り絞りもう一段階頑張る
苦しい
これがG7だ
そしてようやくCへ帰ってくる
お帰りなさい
君は安心する
退屈でまた何かをしたくなる
これは音楽でよくあるⅠⅥⅡⅤという和音の動き
つまり心の動き波動の動きだ
メロディはどんな役割なの?
メロディは人の選択だ
その状況でその人が何を選択したのかを表している
とてつもない異常な事態で美しく活躍した人たちを君も知っているだろう
それは感動的だ
それは普通在り得ないコード進行の中に調和を見出す心だ
また平凡な時間を大胆に過ごす心もある
そういった音を聴いたとき魂は思い出す
あぁ自分もそうだったと
そこに自分の本当の姿を見るんだ
それは前世でそういう選択をしたということ?
そうかもしれないしそうでないかもしれない
魂にとっては過去も未来もない
可能性のあるもの全てが魂の記憶だからだ
地球人の魂はほとんど眠っている
殆ど全てのことを忘れていると言っていい
君たちの言う感動するとは魂がほんの一瞬目を覚ますことだ
しかしすぐに眠ってしまう
僕はよく音楽を聴く、いいメロディだなと思うことはまぁまぁあるけど
感動することは少ないな。
それって魂が寝ているということ?
その音楽では魂は起きなかったということだ。
それともう一つ、最初に言ったことと関係がある
便秘薬と下剤の話かな?
そうだ
魂を起こす音楽と魂を眠らせる音楽がある。
地球で主流なのは後者だ
魂を眠らせる音楽とは洗脳の音楽 嘘の音楽だ。
それはこんな感じになっている
多くの魂を目覚めさせる偉大な曲が生まれる
その曲とそっくり同じコード進行や
ちょっとだけ しかし決定的に違った曲を大量に作る
そこには嘘が混入されている
偉大な曲は人類の集合意識に刻まれているから
偉大な曲に似た要素を持つものは人の心に浸透しやすい
人は気付かずに毒杯を煽っているというわけさ
そして偉大な曲は無数のまがい物の中に埋もれる
ジャンルというものにはよくよく注意すべきだ
ジャンルという単位で良いものは一つとしてない
そのジャンルを生み出した偉大な曲があるだけだ
魂が深く眠れば起きづらくなる
感動しづらくなる
喜びも痛みも感じづらくなる
痛みは感じたくないなぁ。
どうやって見分ければ、聴き分ければいいの?
それこそ痛みの役割だ
魂を損なうものは全て痛い
なぜなら私たちは一つだからだ
魂は一つ
身体が千切れれば痛いだろう
普通は痛みを感じるものだ
しかし昏睡状態の地球人は痛みを感じない
魂が千切られているのに気づかないんだ
目覚めた人はまず痛みを感じる
痛みに耐えられずまた眠る人も多い
そう聞くと起きたくなくなるなぁ。
死んだように生きたいならそうすればいい
魂を目覚めさせる音楽だけを聴いていれば目覚めるの?
それは在り得ない
それぞれの程度に合わせた音楽が寄ってくるからだ
魂が目覚める音楽を聴き続けている人はすでに魂が目覚めた人だ
意味なくない?
そんなことはない
魂は無限に覚醒できる
そして覚醒は無上の喜びだ
魂からの喜びはくだらないものかい
いや、それは最高の体験だろうね。
魂を目覚めさせる音楽に出会いたければ
まず聴くことを控えるべきだ
何だって?いっぱい聴いて探すんじゃないの?
違う
先刻も言ったが君たちの耳はマヒしている
霊的な聴覚がマヒしているんだ
その機能を回復させなくてはいけない
何せ四六時中強烈な薬を飲んでいるようなものだからね
しかも今ではどこに行っても音楽が垂れ流されている
街に出れば受動喫煙状態だ
どのくらい聴かないでいれば回復するもの?
機能は徐々に回復する
余計な音楽を聴かなければ聴かないだけ回復は早い
本当は自然の中で数か月暮らしているのが良い
一週間くらいでも相当回復するよ
自然の音は全てが調和している宇宙の言葉そのものだから
鳥の声 波の音 川のせせらぎ
そういった音楽に比類する音楽が魂を目覚めさせる音楽だ
分かりやすいだろう
滅茶苦茶退屈そうだね。
それは濃い味付けに馴れすぎているからだ
君の好きな人が君のために心から歌ってくれたら
吐息まで美しいと思わないか
伴奏が必要かな
プロミュージシャンのバックバンドがなければ感動できないか
それを言われちゃたまらないな。
バンドなど全く無用だね。
そうだろう
魂で聴くときそのようになる
飾らなくていいものをなぜ飾るのかが分からなくなる
大声で言わなくていいことをなぜ電気の力を借りてまで大きくしなくてはいけないのか分からなくなる
そういったことが音楽を彩るのではなく破壊していることがはっきりと分かる
魂が目覚めたときそういった音楽からは自然と距離を置きたくなる
探す必要はない
音楽の方から近寄ってくる
一番は君の口から生れるだろう