あなたには
記憶に残らないほど
幼い頃に付けられた
心の傷があり
一生をかけて癒していく事になる
それらの傷は
主に親に付けられたものではあるが
実は前世から引き継いできた傷でもある
親の過失は過失として認識する必要はある
しかしそのような幼少期に身を置く事になった因子は
確かにあなたにあり
その傷を今生で刻む役目を担った人が親なのである
傷を付けられた怒りや憎しみは
大きなエネルギー源であり
それは愛に昇華する事で傷を癒す力となる
内にある怒りを否定すれば
傷を癒す力を失う
怒りや憎しみといった破壊的な負のエネルギーを
正のエネルギーに変換する事は難しいことではあるが
音楽や芸術といったものはそれを可能にする
混沌としたエネルギーに秩序を与えるのは
高次元の力なのだ
その高次元の力を使い
荒ぶる心の波を揃え
光に変える
自分の心は自分にしか癒せない
他人の心も癒せない
しかし癒し方を教える事はできる
きっかけを与える事はできる
どんな怒りも憎しみも嫉妬も
突き詰めれば破壊したいのではなく
苦しんでいる心であり
理解されたい心であり
助けを呼ぶ心なのだ
自分の苦しみを相手に伝えるために
相手を苦しませるのだ
しかしそれでは理解も助けも得られず
さらに傷を深める事を知らず或いは知りながら
他に選ぶ道を見いだせない無明にいる
心という高次元の構造体を正しく表現するには
言葉だけでは足りず
様々な意味が折り重なるように編まれた詩や
歌や絵画や映像や
多くの人と場面が登場する物語など
多次元的な構造や時間的な長さが必要になる
そのような形で外の世界に出す事で傷は癒され
同じ傷を持つ人に癒されるきっかけを与えていく
それは即ち理解される事であり
人を助ける事であり
既に助かっている状態を体験する事になる
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