Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

手間

2006-07-27 | beaute... bi zenpan
お風呂ライフに欠かせないクナイプ・バスソルト、今回もメリッサを選ぶ。
そしたら、おまけにこんなのがついてきました。
巨大な泡立てネットのボール。
ボディソープを垂らして、ぐしゅぐしゅ、と洗面ボウルで泡立てると、アッ!という間に、もこもこの細かい泡が溢れ返る。
今までのネットで丁寧に丁寧に作っていた時間の、半分以下。
なんてすぐれものだ!
と感動!

・・・したものの、見た目はいつもと同じくらいのきめ細かい泡なのに、なんだかくしゃくしゃさくさくと軽くて、肌のきめに入り込むようなしっとり感が全然ない。。
丁寧に丁寧に空気と水分を混ぜ込んで作った泡と、あらためて比較。
やっぱり、気のせいじゃありませんでした。
思い入れとかもなく。冷静に見て、洗っていて心地良いのは、丁寧に織り上げた、泡でした。

そんな泡でカラダを包みながら、手をかけたものって、質の重みが違う・・・
ということをなんとなく考えました。

最近、『完全なる飼育』という、竹中直人主演のちょっと昔の映画を観たせいもあるかも。

女子高生の小島聖を、冴えないサラリーマン、竹中直人が誘拐して監禁。
彼の想いが届くまで、一切手出しはせず、密室でただ共同生活を続ける、
という濃いいい内容。
いつまでも手を触れず、ひたすら丁重に彼女を扱い、お互い、いろんな話をする内に、だんだん、最初は嫌悪しかなかった相手を、彼女の方も愛しい者として見つめ始め、とうとう、自ら歩み寄っていき、本当にラブラブになる。
という、呆気に取られるようなお話ですが、実際にあったことが元になっているそうです。

しかし、恋愛の醍醐味は、肉体に至るまでの精神的な関わりの濃度に極めつけがある、ことが多い。
という一般論からするに、これはとっても良く解る気がする。
条件さえ許せば、一晩限りの簡単な関係だってふつう、と思う人も多い現在、あえてそれをこらえる期間をじっくり熟成させると、経てきた我慢、つまり、手間をかけた関係は、これ以上ないくらい、甘美な味で人を虜にする。

・・・なんて、まだ恋愛を語れるほどの自分じゃありませんが、
ごはんを作るにしても、部屋をコーディネートするにしても、「手間」は実際、じんわりするような気分を湧き上がらせます。
泡ひとつにも、それを感じるくらいだから、喜びの種は、ほんとにあちこちにあるのでしょう。


2 コメント

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手間って・・ (noisette)
2006-07-27 22:18:23
miさま、こんばんは。



手間って、ともするとイコール面倒臭いと思わせがちな言葉ですが、

「そのひと手間が」と言う表\現によく用いられるように、

本当は良い結果や効果を生む、秘訣のようなモノですよね。

手間をかける、ってゆったりと何かを育てているような感じで、ステキな言葉だわ・・ってあらためて感じました。

手間、かけていきたいですね(*^^*)

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おつかれさまです! (noisetteさま(mi))
2006-07-27 22:29:19
そう、「良い」「悪い」に代表され、常にいろんなことがその対極のセットでやってくるように、手間の「充実感」も、やっぱり、「めんどくささ」ともれなくセットですよね(^▽^;)

わたしは手間をかけない人間なので、こんなことにとてもハッとしてしまいます。



>ゆったりと何かを育てている



その通りですよね。過程を楽しむ余裕が、充足感という得がたい体験に繋がるのですよね・・(*´∇`*)
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