ビールの独り言

やっぱり、自分の部屋がいちばん好き。
帰宅して、ベランダで、夜の空を眺めながら、泡立つお酒を飲みながら、思いがけないほどふーっと力が抜けていくのを感じる。
らく・・・。
お酒に弱いため、ビールとか、スパークリングワインとか、少しずつしか飲めない泡立つお酒は私にちょうど良くて、しかも暑い季節はどんどんからだからアルコールも蒸発していくのか、ほど良い酔いになります。

本日ちょうど、たいへん好ましく拝見している方の日記から目にした、
「この3年、いろんなことがあった」
という記述にみょうにはっとし、ふと自分も、こんな力が抜けた時間にこれまでを振り返ってみたりしたのでした。

わたしのこの3年も、そういえばいろんな大きなことがあった。
なにかしらのカルチャーショックには毎年必ず出会っているがそれとは別に、自分の立ち位置、人間関係は、微妙に・または大きく変化し続けながらもどんどんなるようになるというか試練の連続で、しかし最近、自分のことが自分でいちばん見えていないものではないだろうかという考えにどうしても行き当たって、途方に暮れている。

日本の常識が外国で通用しなかったりするように、自分が違和感なくすることが他人に通用しなくって軋轢を生じさせたりすることがあったりしたら、それは相手はもとより客観的に自分を見ていないことになる。
自分を中心に考えるのはたやすいけれど、それは自分をわかっていることとは違う。
自分の心地良さを追求することと、自己を客観視することは違う。

また、わかろうとして他人を見つめる気持ちの深さ　（思い入れというのか）　は、経験を重ねるほどに増していくのだろうけれど、見つめる深さが理解の深さには必ずしも繋がらない矛盾も感じている。
かえって、近くなるほど、俯瞰できなくなり、多面的に見られなくなるかのような。

・・・なんて思いをめぐらしていても、やっぱり出口はないのだけど、
自分自身が味わってきたさまざまな変化を見つめると、これからまたどんなふうに変化していくのか、他人との化学反応は本当に予測もつかず、
ただ心から、不思議な気持ちになります。


とりとめなく、今日は、わたしの代わりに、わたしの中のビールが語りました。