株式会社AN代表取締役の向山かおりです。
前回の記事では、健康とウェルビーイングについて書かせていただきました。
心身ともに健康であるために、セルフメディケーションの視点からも、栄養バランスの整った食事が欠かせません。
健康的な食事を摂ることは、SDGsの目標「2,飢餓をゼロに」「3,すべての人に健康と福祉を」にも関連してきます。
そこで注目されているのが、ごはん、主菜、副菜2品と汁物の「一汁三菜」を基本とする「和食」。
主菜に肉・魚などのたんぱく質、副菜は野菜、海藻などの各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む食材を中心に摂れ、理想的な栄養バランスであると言われています。 日本人の長寿の秘訣であり、肥満防止にも役立っているそうですね。
日本人の健康を支える「和食」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されていることはご存知の方も多いかと思います。
「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食に関する社会的慣習として、「和食」には、栄養バランスの良さ以外にも重大な価値があるとされているのです。
日本の国土は南北に長く、四季や地理的な多様性により特色があります。
そのため、育まれてきた食文化も非常に特徴的で、各地で地域に根差した旬の食材を使うこと、調理や保存に工夫をして無駄なくいただくこと、盛り付けや器、部屋の飾りにも配慮して四季を味わうこと、年中行事と密接に結びつき家族や地域の絆を深めることにも渡っています。
このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」が、以下の4つの特徴を有する「和食;日本人の伝統的な食文化」として評価され、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
・多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重 ・健康的な食生活を支える栄養バランス ・自然の美しさや季節の移ろいの表現 ・正月などの年中行事との密接な関わり
一方で、「和食」は、SDGsの考え方に適った食文化としても積極的に伝えられているそうです。
肉類を多く食べる国々の食事に比べて、地球環境に与える負担が小さいという報告もあると言われています。 さらに、食べ物を大切に考え、素材を使い尽くす「和食」の工夫は、食品ロスを低減させるとも。
上記についてはSDGs「12,つくる責任 つかう責任」や、 先日の記事で触れた地産地消の観点からは「13,気候変動に具体的な対策を」「14,海の豊かさを守ろう」「15,陸の豊かさも守ろう」などが該当します。
当社が目指しているのも、サスティナブルな地球環境の豊かさへの貢献。 健康的なライフスタイルの提案も含め、今後も皆様のお役に立てる情報発信をしていきます。
引き続きよろしくお願いいたします。