こんにちは。
株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。
今やコンビニの数よりも多いと言われるヘアサロン。
他店との差別化を図るために、価格やヘアケア用品の種類にこだわるヘアサロンが多い中、
少し違った視点での取り組みをするヘアサロンを見つけました。
■ヘアサロン「utari」
「utari」は株式会社motoが運営をしているヘアサロンで、アイヌ語で「家族」という意味を持つそうです。
utari代表の松本善人さんは、ご自身がフリーランスの美容師として活動する中で、お金を稼ぐこと以外の「成功」の形を模索していたそうです。
そんな中「SDGs」という言葉に出会い、中でも「誰一人取り残さない」という考え方に深く共感し、ヘアサロンの運営に取り入れていきました。
■SDGsの観点で価格競争を解決する
美容業界の価格競争の根本原因は、美容師個人の集客力にあるという松本さん。スタイリストはお店の集客力に頼るのではなく、自分自身の力で集客やリピート力を発揮するために、
お客様やスタッフとのコミュニケーション力や問題解決力、売り上げを作る力等の勉強を、アシスタント時代に習得することが重要であると考えています。
そのためにシャンプーやトリートメント、ヘッドスパやカラーリング等のレッスンは入社前に事前に行っているのだそう。
そして入社後は、スタッフ全員でビジネスゲームを活用しながら、スタイリストとしての心構え・考え方を身に着けることに時間を割けるようにしています。ゲームのプレイを通して「対話」の重要性に気づくことで、仕事の現場においてもコミュニケーションが活発になり全員で強みを共有したり売上のつくり方を学びあうなど、「誰一人取り残さない」という意識が強くなっていくそうです。
また、utariは地球に優しいシャンプーや薬剤を使う等の行動も含め、以下のSDGs目標を大切にしています。
<7つのSDGs目標>
1.貧困をなくそう
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
8.働きがいも経済成長も
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
引用元:https://www.instagram.com/p/Cd4pEbXPXuY/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
■ヘアサロン×農業のコラボレーション
さらに松本さんは、美容師が持つホスピタリティを活かすことで人と人をつなぐプラットフォームのような存在になり、地域や人を巻き込んだ、より良い社会づくりに貢献できると考えています。
ヘアサロンの売上向上だけでなく、富を分配して豊かな世界をつくることを目的に掲げているということです。
そこで取り組んだのが、京都府京丹後市の限界集落である「野間地区」とのコラボレート。
その地区で生産されたお米「野間-NOMA-」を区画オーナーとして買い取り、限定パッケージ品を開発、utariの2周年記念企画として来店者全員に野間地区のお米をプレゼントしたそうです。
育ったお米を購入するのではなく、区画ごと購入することで「お客様のお金で育ったお米」という価値付けをしてお客様に還元することを狙いとしています。またB to Cサービスがメインとなるヘアサロン事業の中で、B to Bビジネスとして再現性の高いSDGs推進活動になった点も大きなポイントです。
野間地区は、人口約150人、住民の9割が高齢者という限界集落のため、このまま過疎化が進めば村ごとなくなる可能性があり、それにより国内最高品質クラスのブランド米が消滅してしまうことを、松本さんは危惧していました。
そこで、野間地区で生産される高品質のお米をお客様に食べてもらうことで、「こんなにも美味しいお米が作られている地域」という観点で集落の認知度を高め、
後継者不足や生産性の低さという慢性的な課題解決・持続可能な地域社会づくりの実現に挑戦しています。
SDGsの取り組みをしようと考えると、「これは対地球、これは対人」などターゲットが一つに絞られた取り組みになることが多いです。
そんな中、地域社会にもお客様にもプラスになり、かつ他ヘアサロンでも再現性の高いSDGs活動を実現したutariの取り組みは、美容業界においても大きな意味を持つと考えられます。
株式会社ANも、企業理念に「地球×人」「事業×人」「人×人」を掲げており、
「人」によって、地球や社会全体、ひいては個々人の成長に貢献していくことを目指し、引き続き新たな取り組みに挑戦し続けます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回もお楽しみに。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000107288.html
「utari」HP:https://beauty.hotpepper.jp/slnH000501485/
株式会社moto:https://moto0018.jp/