自髪デビュー

おかげさまでウイック関連のお仕事が多い

ウイックを作らせてもらったり、カットをさせてもらって、

定期的にいらしてくれる方が多い

今回のW様もその1人

電車を乗り継いでいらして下さる

w様はがんの患者様の気持ちを教えて下さった

また病気や、抗がん剤、お医者様のこと、はたまた国立がんセンターに行くたび

認定看護師さんに自分のお話をしてきて下さる、恩人みたいな方だ。

3か月ほど前、カットとカラーをして、自髪デビューできたかと思ったが

未だウイックを使ってるらしい。



きの　　「3か月ぶりですね、デビューできませんでしたか」

W 様　　「そうなの、前回自肌に優しいへナつかったでしょ、髪には良かったんだけど
　　　　　白髪も少し気になって思いきれなかったの。私さらさらが好きでしょ
　　　　　上が少しまだ薄いけどだいじょうぶかな？」

きの　　「わかりました、ストレートを工夫してやります。カラーもしっかり
　　　　　染めてみましょう」

ストレートにカラー長い時間が流れた
2週間前にがんセンターに行ったばかりなので、ガンセンターの話で盛り上がった




きの　　「どうですか、ストレートとカラーやりましたがつやつやです」

W さま　「すごくいい、こんな感じがよかった 。ボリュームも大丈夫
　　　　　やっぱり自分の髪がいい」



初めてお会いしたのは1年前

その時脱毛されて生え始めという感じだった

何か卒業生を送り出した気持ちだ

その時その時の状況が患者さまにあり、とにかくたくさんの話をする。

どうしても人間として思いが入る

ふつうだったらうちのお店にはいらっしゃらない場所にお住まいの方が多い

もう会えないかもしれない

うれしくもあり、寂しさもある・・・・・不思議な感情だ



「ストレートのときはまた来ます」w様はウイックをはずし、笑顔でお店を後にした。

w様ありがとうございます　感謝です