アンジェリークの医療用ウィッグ ブログ

銀座 市川にて全国から製作依頼がある医療用ウィッグ 
ANGELIQUEです 

長いお付き合い

2011-11-18 22:14:15 | ウイックの調整いたします
kさまとはもう2年近いお付き合いになりました いつも1時間ほどかけていらしてくれてます 

抗がん剤治療期間中もお仕事を続けパサツキが嫌だとコーティングに通っていただき

そして自髪デビュー 今は1年近くたったのですが まだトップの髪が少なめなので

トップピースを使うようになりました(大手メーカーで買ったそうです)

ここのところトップピースを使う方からけっこう相談を受けました

治療後の方ならトップピースが直毛で自髪がくせが強く延びれば延びるほど違和感が出てくるものです

とにかく抗がん剤治療後のくせ毛はパーマやカットが100パーセント効ききません

7~80パーセントの仕上がりになる事が多いです

必ずその事はお伝えして施術に入ります

でもカラーもストレートもやった方が必ず良くなります


違う話ですが先日もこんな事がありました

治療を終えて5カ月ほどたった方 Aさまから相談を受けました

Aさま  「まだ髪の毛が普通にしたら立ってしまます デビューどうでしょう」

きの   「そうですね すこし短いかもしれません 無理とは言えないですが・・・」

Aさまの表情が曇りました

急に涙がこぼれました

Aさまとはウイックを製作した時いろいろな話をしました

「まだ病気を受け入れてない」そんな話が印象的で自分の頭から離れませんでした

きの   「Aさまあれから病気との付き合い方は変わりましたか?」

Aさま  「う~ん・・・・・半分くらいまだ受け入れていない」

Aさまの悲しそうな表情 今日何かを変えたくていらしてきてくれたAさま

出来ない 無理です・・・やっぱり違います 自分たちのやれる事

デビューをお手伝いで 前を見ていただく事が出来るなら


きの   「やります今日デビューしましょう メリハリをつけカラーも」

Aさま  「お願いします」

ふさぎこんでいた奥様を心配していた旦那様も大きくうなずきました
 


確かに抗がん剤治療後の髪の毛は1年ぐらいはパーマやカラーがかなり効きずらいし

人によっても全然違います でも100パーセントでなくてもやらなくては

いけないこともあることを学びました

再現美容師 人間対人間 まだまだ学ぶ事ばかりです



Kさま は部分的にストレートをかけます トップピースが膨らむので


根元のボリュームは残します 

かかり上がりはストーレートの効きがやはり少し悪く・・・・・

自分のできる限りのカット技術を使いくせを抑えるカットをし自然になじませます

最後は何とかなじみました



Kさま  「さすが きのさんですね 自髪が生えてきてここまでメンテナンンスしてくれる
      とこってきっとないんじゃないですか アピールしたらいいのに」

きの   「トップピースをなじませるカットもコツがあります ちょっと美容の仕事との違いを
      感じてくれるようで こういう仕事もあるんですねと言われる事が多いです
      アピールしてもいいかもしれません」

できないと思っていた事が 可能になる

ウイックの仕事はきっと感じてもらえる仕事何なんだと感じさせられた1週間でした




      



 




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