アンジェリークの医療用ウィッグ ブログ

銀座 市川にて全国から製作依頼がある医療用ウィッグ 
ANGELIQUEです 

手紙

2012-09-21 16:05:30 | 中村です
最近は 銀座店の方でのご依頼が多く市川と銀座を行き来しています

まず ご見学にいらして ご試着をし お話を聞いて お互いが納得して

初めてウィッグのご製作にうつります



初めにお作りする段階では まだ自毛がある状態なので

大体の方が 『毛量が多い』『膨らんで見える』などとおっしゃいます

ただ 自毛がある状態で ピッタリにはできないので

八割くらいの仕上がりで 脱毛してからまた合わせてカットします



そして 私は初めての方には 必ずお手紙を書きます

お店でお見送りをしても 私がお客さまにずっとくっついていられないし

初めてのウィッグで 分からない事が起きた時

すぐにご連絡して下さいという感じで…



先日お見えになった T様

初めて見学に来られた時は 妹さんとご一緒でした

見学や製作時に お連れ様がご一緒なのは よくある話

その時は 銀座でお作りをしました

もともと毛量が多くない方で どうしてもボワッとして見えるとの事で 中を縫い縮めて膨らみをとり

ウィッグの毛量も調整しました

お話を聞くと パートに行っていて一時的にお休みをもらっており 

ウィッグをかぶってパートに復帰するか 脱毛してからウィッグに切り替えるか悩んでいると

ただやっぱり  自分では かぶっている意識があるから それで知ってる人たちがいる所にいくのが 怖い

かといって脱毛してからでは 毛量の差にみんなが疑問を抱くだろう…どうしようどうしよう

と言って出した答えは


『目が合ったら言う』でした

そうしようと顔は笑っていたけど まだ悩んでいる様子だったので

私は手紙にこう書きました

『パートへはかぶって行くとの事でしたね大丈夫です頑張ってください



そして後日 脱毛してサイズ調整にみえたT様

私はすかさず 

『パートの方々の反応はどうでした

T様 『それがね前日までそのままで行こうかどうしようか考えてたの


私  『やっぱりそうでしたお店出る時思いきれてなさそうでしたもん


T様 『でも そんな時 中村さんからお手紙が届いたの

   それで 中に【パート頑張ってください】って書いてくれてたでしょう

   私 どっかで見られてるのかと思っただって まさにだったから

   でも その言葉で 頑張ろうと思ってかぶってパートに行ったのよ

   あの手紙が無かったら 自毛でパートへ行って 周りになんか言われてたと思う


私  『そうだったんですかお手紙書いてよかったぁ


T様 『みんなにウィッグだって言ったのそしたら みんなが近くで見てて触ったりしてたの
 
    遠くでも見てる人がいたから 説明したら 【そうなのぉ全然分かんないねぇ】って…

    分からないんだったら言わなきゃよかった



なんて 冗談がいえるくらいになって 安心したぁ
 

お作りをして 何日か経ってから書いた手紙は T様パート復帰の日

なんというタイミング

その話を笑顔でしてくれたT様の顔に迷いはなくなっていました


そして 手紙を書いてくれたこと タイミングがバッチリだった事 全部含めて


       『ありがとう』 


そう言われ 鳥肌が立ちましたこの瞬間 本当に喜んでいただけた事に感謝の気持ちが湧いてきます

私からも

       『ありがとうございます


久々にしびれた『ありがとう』の言葉

これからも もっとたくさんの『ありがとう』をもらえますように…






コメント
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