節目節目に必ず何故かメッセージが届きます
涙の自髪デビューだったり
患者さまからの感謝のお手紙だったり
自分の中では必要なメッセージがいつもどこからともなく
届くような気がしています
今回もそうでした。ウイッグ制作が増え たくさんの感謝の言葉を
頂いていました
患者さまへの接し方は今まで少しずつ積み上げて来たものですので
もしかしたら「これでいいのだと」という思いがあったのかもしれません
今回いらしてくれたKさま
ご主人と一緒にご来店いただきました
奥様からの質問を受け ウイッグの説明をしどのように髪が抜けていくか
そして髪が生えてきてもなかなか厄介なくせが出ますみたいな話をしている時でした
だんな様が重い口を開きました
「ちょっといいですか、言いたい事は分かります
たくさんの経験を積んできたのもわかります
たださっきから聞いていると 起こりえる悪いパターン
ネガティブな事ばかりにしか聞こえません
自分たち家族は病院の説明で 嫌というほどマイナスな説明を聴いてきました
本当に落ち込んでいるんです
ここは病院ではないはず何かもっと明るく元気になれる情報を
お話ししてくれたら助かるんです」
4年以上ウイッグのお仕事をしてこのようなお話をされたのは初めてでした
確かにいろんな患者さまを見てきていろんなお話を聞きました
それが毎日であり 普通になっていたのかもしれません
女性にとっての脱毛 患者さまには本当に大変なことのはず・・・
2~3分話しただけですがご夫婦の表情から読みとれなかった事
申しわけない気持ちでいっぱいになりました
あらためて原点ににもどされた気がします
そそくさと説明をおえ ウィッグを試着してもらいました
なかなか奥様も決めかねてるように見えました
奥様が席を外されたので
きの 「先ほどは本当に申し訳ございません 自分達の仕事の原点
に戻してもらえた気がします 逆にありがとうございます」
だんな様 「いえいえ 木野さんが悪いわけじゃありません
社会が 医療が リスク回避ばかり 問題があると思います」
ここは自分達にとって何というか そう ここの美容室は
心のオアシス であってってほしいんです」
きの 「心のオアシス そうですよね そうでありたいです」
何故かだんなさまと心がつながった感じがしました
自分達は髪を通して患者さまに寄り添ってきたつもりです
少しでもお力になれればと行動して来ました
これから本当にもっと必要な事 病院では出来ない事
自分達がお手伝いしたいきたい強く感じました
席をはずされた奥様が戻ってきました
奥様 「初めてだからボリュームが気になるかな・・・」
だんな様 「そんな事無いよ、ここにお任せしなさい
ここに決めたらいい
きのさんならしっかりやってくれる・・きっと」
2週間後に製作となりました
「心のオアシス」
それから自分の心からその言葉が離れません
本当に必要な時に必要なメッセージが届き
何年経っても原点に戻してもらえます
正しい方向に進んでいる そうでありたいです
でも神様はどこかで見ているのでしょうか???