先日 店長の中村がグアム結婚式を挙げました
さすが海外までは行けず都内で披露宴を年明けにするという事でその時にお披露目となります
写真だけは見せていただけましたがやはりいいものですね
結婚と言えば最近こんなことがありました
自分にとっては全ての患者さまは思いで深い方ばかりです
その中でもあまりに印象的で忘れられない方が何人かおります
何年も前のブログでとりあげさせていただきましたが
まだまだ駆け出しのころでした
脱毛が始まる時期に合わせてご来店頂いてウイッグを制作する事も良くあります
作る前に大切にお手入れされてきた女性の命の一部である髪をバッサリショートにしたり
バリカンを入れる事もあり 当時はドキドキした事を覚えています
S様もそんな中の一人
きの 「ウイッグを作るのにベリーショートにしたり中にはバリカンを入れたりする方もいます
どうしましょうか?」
Sさま 「思い切ってバリカンを入れてください」
きの 「いいんですね・・分かりました」
Sさま 「その前にハサミ貸していただけませんか」
きの 「いいですけど どうかしましたか?糸くずでも・・・」
Sさまはいきなり前髪をふた束 根元近くからバッサリご自分で切り出しました
「きのさん お願いします 終わったら声かけてください」
Sさまは静かに目を閉じました
長い美容人生ですがお客さまにハサミを手渡したのは後にも先にもこの一回です
言葉を出したくても出せない 沈黙の時間は流れました
そしてバリカンの機械的な音が響いていた事を覚えています
Sさまの気持ちが痛いほど伝わり心に刻まれ
バリカンを入れながらSさまは 明日からウイッグが必要なんだと思うと
ウィッグを作る事はこういうことなんだと痛いほど感じた出来事でした
そんなSさまはウイッグをおつくりし
一年経って自髪デビューを見届けて
それからも遠くから通ってきてくれていましたま
ただしばらく半年ほどお顔が見えず「行きつけの美容室に帰られたのかな」
とも感じ心配をしていました
久しぶりにご予約が入りSさまの髪は肩より少し長くなっていました
きの 「ずいぶん伸びましたね、久しぶりにありがとうございます」
Sさま 「結構バタバタしてましたていろいろ忙しかったので来れませんでした」
いつものようにお互いに近況報告をし、話は続きます
ただ何かいつもと違う何かを感じていました
クロスをかける時、左の薬指に煌めく指輪が・・・・
きの 「Sさまもしかして結婚しました??」
Sさま 「よくわかりましたね ええ先月」
きの 「アップできました???」
Sさま 「何とか 上手にあげてもらいました」
きの 「何か感慨深いです」
2年半前バリカンを入れさせてもらいウイッグを作り
産毛が生え始め ショートボブウイックから自毛がはみ出すのでカットしたり
一年経ってたけど自毛が伸びすごいくせで 2回も
ストレートパーマして何とかデビューできたこと
短かった髪もすこしずつ伸び自分の髪でアップをし結婚式
幸せになったSさま 自分の事のように嬉しい
再現美容師として激動の2年半 少しでも同じ時間を共有できたこと
そしてほんの少しけれども御手伝いできたこと
あらためてこの仕事に出会えてよかったと思う
来年には新潟に帰って結婚生活をスタートさせるSさま
きの 「もう一回ぐらいお会いできますかね??」
Sさま 「ええ 帰る前には必ず」
きの 「本当にたくさんの事をS様から教わりました 感謝しています」
Sさま 「私こそ ここに出会えたこと一生の宝物にします」
お別れはさびしい
ただこの出来事を一生忘れる事はないと思います
そして自分もS様からもらった宝物をこれから出会う患者さまへ
必ずお渡し続けて行くつもりです
Sさま 本当にありがとうございます そしてお幸せに
さすが海外までは行けず都内で披露宴を年明けにするという事でその時にお披露目となります
写真だけは見せていただけましたがやはりいいものですね
結婚と言えば最近こんなことがありました
自分にとっては全ての患者さまは思いで深い方ばかりです
その中でもあまりに印象的で忘れられない方が何人かおります
何年も前のブログでとりあげさせていただきましたが
まだまだ駆け出しのころでした
脱毛が始まる時期に合わせてご来店頂いてウイッグを制作する事も良くあります
作る前に大切にお手入れされてきた女性の命の一部である髪をバッサリショートにしたり
バリカンを入れる事もあり 当時はドキドキした事を覚えています
S様もそんな中の一人
きの 「ウイッグを作るのにベリーショートにしたり中にはバリカンを入れたりする方もいます
どうしましょうか?」
Sさま 「思い切ってバリカンを入れてください」
きの 「いいんですね・・分かりました」
Sさま 「その前にハサミ貸していただけませんか」
きの 「いいですけど どうかしましたか?糸くずでも・・・」
Sさまはいきなり前髪をふた束 根元近くからバッサリご自分で切り出しました
「きのさん お願いします 終わったら声かけてください」
Sさまは静かに目を閉じました
長い美容人生ですがお客さまにハサミを手渡したのは後にも先にもこの一回です
言葉を出したくても出せない 沈黙の時間は流れました
そしてバリカンの機械的な音が響いていた事を覚えています
Sさまの気持ちが痛いほど伝わり心に刻まれ
バリカンを入れながらSさまは 明日からウイッグが必要なんだと思うと
ウィッグを作る事はこういうことなんだと痛いほど感じた出来事でした
そんなSさまはウイッグをおつくりし
一年経って自髪デビューを見届けて
それからも遠くから通ってきてくれていましたま
ただしばらく半年ほどお顔が見えず「行きつけの美容室に帰られたのかな」
とも感じ心配をしていました
久しぶりにご予約が入りSさまの髪は肩より少し長くなっていました
きの 「ずいぶん伸びましたね、久しぶりにありがとうございます」
Sさま 「結構バタバタしてましたていろいろ忙しかったので来れませんでした」
いつものようにお互いに近況報告をし、話は続きます
ただ何かいつもと違う何かを感じていました
クロスをかける時、左の薬指に煌めく指輪が・・・・
きの 「Sさまもしかして結婚しました??」
Sさま 「よくわかりましたね ええ先月」
きの 「アップできました???」
Sさま 「何とか 上手にあげてもらいました」
きの 「何か感慨深いです」
2年半前バリカンを入れさせてもらいウイッグを作り
産毛が生え始め ショートボブウイックから自毛がはみ出すのでカットしたり
一年経ってたけど自毛が伸びすごいくせで 2回も
ストレートパーマして何とかデビューできたこと
短かった髪もすこしずつ伸び自分の髪でアップをし結婚式
幸せになったSさま 自分の事のように嬉しい
再現美容師として激動の2年半 少しでも同じ時間を共有できたこと
そしてほんの少しけれども御手伝いできたこと
あらためてこの仕事に出会えてよかったと思う
来年には新潟に帰って結婚生活をスタートさせるSさま
きの 「もう一回ぐらいお会いできますかね??」
Sさま 「ええ 帰る前には必ず」
きの 「本当にたくさんの事をS様から教わりました 感謝しています」
Sさま 「私こそ ここに出会えたこと一生の宝物にします」
お別れはさびしい
ただこの出来事を一生忘れる事はないと思います
そして自分もS様からもらった宝物をこれから出会う患者さまへ
必ずお渡し続けて行くつもりです
Sさま 本当にありがとうございます そしてお幸せに