アンジェリークの医療用ウィッグ ブログ

銀座 市川にて全国から製作依頼がある医療用ウィッグ 
ANGELIQUEです 

自分たちのできること

2013-03-21 18:25:32 | ミディアムスタイル
お姉さまからの紹介を受けMさま がお母様とご来店されました

お姉さまと同じ病気になりお姉さまの病院とは違う
都内有名病院で手術をし抗がん剤治療を受けることになったM様

全てを新しくして病気に立ち向かうMさま 

ウイッグだけは

お姉さまと同じ自分たちのお店を選んでくれました

Mさま 
「お久しぶりです 覚えていますか」

きの  
「もちろん忘れるはずがありません・・」

お母様 
「長女の時はありがとうございます。
 あの子はウイッグは本当に気に入っていて 最後の最後まで
 感謝しています・・・」

きの  「自分の仕事がいい形でお手伝いできたなら・・ありがたい限りです」


2年ぶり近くなるMさま 治療を控え、表情が硬いのが・・気になります

少しでもM様の笑顔を取り戻せたら・・・

Mさま  
「姉は周りにオープンでしたが私は子供も小さいし、
 病気のことは周りには言わないつもりなんです」

きの  
「そうだったんですね]


Mさま  
「子供の卒業 入学全部写真も撮ってきちゃいました」


きの  
「写真・・・どんな時でも気兼ねなく写真・・撮れるウイッグ作ります」


いろんな話をしました。お姉さまへの思い 病気のこと いつもと変わらず

生活できる工夫など・・・


ウイッグを作る前にショートヘアにカットするとなぜかお姉さまの顔が浮かんできました

姉妹ですショートにすると やっぱり似ています・・・

「・・きのさん・・妹をよろしくね・・」気のせいですが

お姉さまの声が聞こえたような気がしました


とにかく全力でいいものつくりたい 自分たち出来ること・・・すべてお手伝いしたい 

スタッフにも手伝ってもらってつけまつげのレッスン




ずっとボブだったMさま 段はつけたことがないといいます・・・髪が膨らむからだそうです


ただウイッグは基本的に上が重いので段を付けないでカットでボブを作るのはかなりの技量が入ります

最初から量が多いウイッグを選んでカットで段が入っていないように見せつつも軽くしていきます

そしてフィッテイングを何度も繰り返しようやく完成しました




まだ自髪がかなりあるので脱毛したらもう一回調整が必要ですが85パーセントぐらいまで仕上がりました

硬かったMさまの表情もいつの間にか2年前お会いした時と同じに戻っていました

自分にとっても心に残る制作になりました。髪だけでも・・これからも笑顔を守れたら




コメント
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