私っぽく

何とか一週間乗り切りましたとKさま

治療を始めて一週間がたちました

火曜日はから出勤したもののさすがに最後まで

持たずに早退してしまったそうです。

その後回復して今日のご制作となりました

きの　 「まだ脱毛は始まっていませんが
　　　　　もう来週から会社でお使いですよね」

Kさま　「ハイ　いよいよって感じですね・・・
　　　　自髪短くしてください」

きの　 「・・・不安ですか　ウイッグの出来上がり？」

Kさま　「一度お会いして　信じてお店にきました
　　　　癌になって聞きたくない話ばかり聞いて
　　　　なんかいつの間にか治療して来週になれば
　　　　髪はもうなくなってあっという間だったなって」

きの　 「そうですね・・・・・・・・・
　　　　今たくさんの方がウイッグ
　　　　卒業して自髪デビューをたくさん担当しています
　　　　ほとんどの方が１年間あっという間だったといいます
　　　　自分が出来ることは髪だけですけど
　　　　でも安心して過ごせるようには全力を尽くします」

Kさま　「何か安心しました。お任せします」

＜自髪のKさま＞

毛量　スタイルに合わせてウイッグをお選びしました


＜制作したウイッグ＞


まだ自髪があるのでサイズ調整はしていませんのでまだ８０％の仕上がりです
バランスをとったのでKさまに近ずきました


分け目を気にしていたKさま　上から見ても大丈夫です

Kさま　「人の役に立つ仕事　素晴らしいと思います
　　　　最初の状態から　こんなに私っぽくなるとは
　　　　思わなかったです」


一年たってしみじみ感じていただけたら本望です
一年間お任せ下さい

Kさまありがとうござます。


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患者さまからメッセージ

再現美容師になってお手紙を頂くことが増えました

手紙って不思議ですよね

書いてくださる方も　読む方も心がつながるというか





今日宅急便でお菓子が送られてきて　中にお手紙が入っていました

Ｍ様　2年ほど前にウイッグを作らさせていただき1年　ウイッグのサポート

そして1年自髪を担当させていただきました


埼玉県から千葉県市川市まで　1時間以上かかります

今年になってお顔が見えず心配はしてりましたが

髪が伸びて安定してくれば　地元の行きつけの美容室に戻られるのは

普通のことですし　自分としては一番つらい時期少しでもサポート

出来たのはいい思い出として残ります。

患者さまは区切りの時はいつも頂き物をもらって感謝の言葉までいただきます

「ああもう　お会いできないのかな・・・」寂しい気持ちでいっぱいですが

またここに戻ってくるようではいけません。そんな思いでおります




Ｍさまのお手紙には地元の美容室に戻りますという事と

そしてこんな言葉が


「木野さんが作ってくれたナチュラルなウイッグがある安心感で

　治療前の今にも泣きそうな不安な気持ちが驚くほど和らぎ　

　落ち着いて抗がん剤治療へと入ってていくことが出来ました。

　そして治療中も治療後も私はウイッグをつけて

　今迄と同じように出かけ、人と会い、

　心身ともに元気で過ごすことができたのです

　お医者さまでも助けてくれない　髪を失う　という

　精神的なダメージを救ってくれたのは

　他のだれでもない木野さんです

　再現ウイッグを作るだけでも大変な事なのに

　私のはきだすストレスを受け止めてくださったこと

　今思っても　申し訳なかった・・という思いとともに

　感謝の気持ちでいっぱいになります・・・・・・


　内容の一部ですがそして素敵な感謝の言葉がちりばめられていました





　Ｍさまのお手紙を何度も読み返しました

　いえ何度も読み返さずにはいられませんでした


　Ｍさまのお役に立てたこと・・そして再現美容のことをちゃんとわかってくださったこと

　


　再現美容師はウイッグをお顔に合わせてカットするのが仕事かもしれません

　それだけではないんです

　心に合わせてカットする・・・・のが本当の仕事です


　Ｍさまがちゃんと感じてくれたことに読むたびに目頭は熱くなり・・・


　報われたというか・・やってて良かったというか　

　Ｍさまありがとう　こちらこそなんて言ってお礼を言ったらよいのか


　たまに届く患者さまの手紙はたくさんの元気をもらえます


　「間違ってないよ・・そのまま進んでいいんだよ・・・」

　患者さまからの手紙は

　神様からのメッセージなのでしょうか？？？やっぱり感謝です