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京王電気軌道 多摩御陵線の跡

2011-09-07 07:56:25 | ウェブログ
ここをクリックするとgoogleマップを新しいウィンドウでひらきます。目印の周辺をストリートビューで見ていただくと臨場感があると思います。

昨日の記事で歩くついでに京王御陵線の跡に立ち寄った。
京王御陵線は大正天皇陵に参拝する人たちを運ぶ路線であったが1945年1月21日に休止され、1964年11月26日付けで廃止になった。

廃止時点では”東急御陵線”が正式呼称だったようだ(京王電気軌道が東急に吸収されたから)。



私立散田小学校歩道橋から散田架道橋を見る。
あの場所に武蔵横山駅があったという。
俺が八王子に来たころ(1988年)すでに何かの工事中だったのだが、高い囲いで覆ってあってまるで様子がわからず薄気味悪かった記憶がある。工事が終了して初めてアンダーパスを通しいていたことを知った。

その向こうに団地群が見える。あの場所には陸軍幼年学校が広大な敷地を構えていたが、八月二日の大空襲をうけ焼け落ちたようである。



橋脚跡が2本。地図上青線がカーブしている場所にある。この日、電話かなにかの工事をやっていたが、誘導員のおっちゃんに聞いたら「俺がガキのころはこんなのがまだ何本も残っていた」という。




京王御陵前駅があったところ。筆者はこのへんに長く住んでいたが、交差点のど真ん中に二本もケヤキの木が立っているのが不思議だった。駅があった名残なのだとすると合点がいく。


ここまでの調査はネットで椅子に座って得た情報をもとにただその場所に行っただけである。これ以上の調査は足を使って調べないと無理だと思う。特に陸軍幼年学校の遺構については現時点でまるで手がかりが無いし、京王御陵線が休止から廃止まで20年も放置され、散田架道橋が開通するまで更に20年以上も要しているのもなぜなのか気になる。