Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブの効用について

2024年10月07日 | トゥルシー

今年のTulsiは少し変だ。もう10月だというのに益々大きく枝を張り出しています。毎朝ハーブティーを入れるために56本枝を切っているのに全体の大きさが変わらないのです。一日経つと元の大きさに戻っているのです。一日の内に切った枝の分だけ増えているというわけです。

               

 

この写真は去年のものです。上のように地面から茎が伸びて花を咲かせて種を付けてしばらくすると枯れるのだけれど。今年は花の下(葉の上で)で切って切っても、さらにそこから枝を伸ばして花をつけるのです。(花の部分をハーブティーにします)

      

             

これは今年のTulsiで上から撮ったところなので背の高さはよくわからないのだけれど測ってみると75㎝ありました。通常Tulsiの背丈は1-2フィートと言われているので、少し大きいようです。葉の色も勢いも少しあるように見えます。

Tulsiだけを見ているとハーブの栽培はどれもうまくいっているように思われるでしょうが、アップルミントやベルガモットは鉢の上から消えてなくなってしまいました。根だけでなく、茎や葉も溶けたように消えたのです。今元気なのは、レモングラス、ローズマリー。ローズマリーは匍匐性のものは元気がありませんが。インドのレッドペッパーは元気です。この分だと3年分の量が採れそうな勢いです。イングリッシュラベンダー、ナツメグゼラニウムはほとんど瀕死状態です。

この暑さで植物の生育状態が随分と変わってきました。昨年の(このブログでこの前にご紹介した)コリアンダーもそうですが、異常な状態です。

(こういった激動の時代は、考え方を変えれば、いろんな方面において、好機です。少し頭を働かせれば幸運が舞い込んでくるチャンスでもありますが。)

 

お話は変わりますが、最近 ”食後血糖値” という言葉が目立つようです。血糖値が上がると活性酸素がそれにつれてふえてきます。両者が結託して血管壁を痛めつけるということで ”食後血糖値” に注目が集まっているのでしょう。この活性酸素を減らす抗酸化物質を多く含んでいるのがハーブです。食事中にハーブティーを飲むのはこのためです。

ご飯の中に雑穀を入れるのも、パンの中にライムギや全粒粉を入れるのも ”食後血糖値” を急激に上げず、それにつれて出てくる活性酸素の量を抑えるためです。ゆっくりと血糖値を挙げて、ゆっくりと活性酸素を消費するのが上手な食事のとり方です。そのために植物繊維をとるわけです。果物を食べてもその中に含まれている砂糖の量ほどに血糖値が上がらないのは果物に含まれている繊維のせいです。

春先にはレモンバームを、夏から秋にかけてはtulsiを、冬には夏に育てておいたレモングラスをハーブティーとして飲んでいます。参考になれば試してみてください。

 

 

 

 

 


ハーブ

2017年08月15日 | トゥルシー

 

 

     

5/31に蒔いたトゥルシーの種から芽が出て花が咲きました。ラクシュミー・トゥルシー ( Lakshmi tulsi 、लक्ष्मी तुलसी ) 別名、ラーマ・トゥルシー ( Rama Tulsi ) のようです。 

トゥルシー ( カミメボウキ, 神目箒、Ocimum tenuiflorum, Syn.O. sanctum )は二種類あり、葉が紫色ものはクリシュナ・トゥルシー ( Krishna tulsi 、कृष्ण तुलसी ) です。

学名の、Ocimum tenuiflorum, Syn.O. sanctumは、Ocimum sanctumがシノニム※であることを示しています。 

シソ科の植物で、最近になってハーブティーでも使われるようになってきました。バジルの仲間だとは思えない爽やかな芳香があり、ミントやローズと合わせて使うと穏やかな香りになります。 

ヒンディー語でトゥルシー ( tulsi, तुलसी) 、英語でホーリーバジル ( holy basil ) と呼ばれています。ヒンドゥ教の神の名であるラクシュミーとクリシュナが付けられていることから、原産地はインドでヒンドゥ教のヴィシュヌ神崇拝のしきたりで、帰依者たちはトゥルシーの植物体や葉を使って礼拝を行うなどヒンドゥ教と密接に結びついています。

        

            Krishna Tulsi

 

トゥルシーカバブ

http://www.supermarketguru.com/recipes/steal-this-recipe%C2%AE-tulsi-kebabs.html から

     

  

材料(4人分);
皮なし骨なしのチキンの胸肉          900g

ヨーグルト                   60g

ガーリック(ミンス)              4個

トゥルシー                1/2 カップ

コリアンダー(挽いた)          1 1/2TBS

クミン(挽いた)               2 ts

ターメリック                 1 ts

ジンジャー(挽いた)             1/8 ts

塩                      1/2 ts

レモンジュース               1/4カップ

溶かしバター                 2TBS

オリーブオイル                2 TBS

 

方法;

チキンの胸肉を2.5㎝の厚さにスライスする。

レモンジュース、オリーブオイル、塩をボールに入れて混ぜる。30分間寝かせる。

別のボールにヨーグルト、ガーリック、コリアンダー、クミン、ターメリック、トゥルシー、肉を入れて混ぜる。冷蔵庫に3時間寝かせる。

肉を串にさし、バターを塗ってグリルで約6-8分間焼く。

バスマティライスと一緒にサーブする。

 

トゥルシーとミントを摘んで洗ってポットに入れます。沸かしておいた熱湯を注ぎ入れて、ふたをして3-5分(人によっては25分以上置かないといけないという人もいますが、香り( 揮発成分 )が逃げてしまう気がして今は3-5分にしています。飲み始めて今日で5日経ちました。効果はまだありません。出てきたらご報告をしようと思っています。10年後かもしれませんが。

  

トゥルシーの主な化学成分はオレアノール酸、ウルソール酸、ロズマリン酸、オイゲノール、カルバクロール、リナロール、β-カリオフィレンで、血糖値を減少させる効果、総コレステロール値の減少など、アダプトゲン( 内分泌性ホルモンや免疫システムのバランスを保ち、体のホメオスタシスを維持する )の働きをするハーブです。強い芳香と収斂作用があります。地中海原産のハーブとは働きが異なります。

ラクシュミー・トゥルシーに似たものにバーナ・トゥルシー ( Vana Tulsi ; Ocimum gratissimum ) があります。別名クローブバジル、アフリカンバジル、ワイルドバジルといい、カミメボウキ属ですがアフリカ、マダガスカル、南アジア、ビスマルク諸島が原産地で、植生がポリネシア、ハワイ、メキシコ、パナマ、西インド諸島、ブラジル、ボリビアに広がっています。

ラクシュミー・トゥルシーと異なり、気候が合えば枝を張り、3mの高さにまで大きく成長します。

 

     

                    Ocimum gratissimum

 

※  異名、シノニムには以下のものがあり、同物異名とされていますが、バジルの類は土地柄、気候によって形態を変えるので、全く同じだとは一概には言えません。少し形態の異なる、同じ植物と考えた方がいいかもしれません。

Geniosporum tenuiflorum (L.) Merr.

Lumnitzera tenuiflora (L.) Spreng.

Moschosma tenuiflorum (L.) Heynh.

Ocimum anisodorum F.Muell.

Ocimum caryophyllinum F.Muell.

Ocimum hirsutum Benth.

Ocimum inodorum Burm.f.

Ocimum monachorum L.

Ocimum sanctum L.

Ocimum scutellarioides Willd. ex Benth.

Ocimum subserratum B.Heyne ex Hook.f.

Ocimum tomentosum Lam.

Ocimum villosum Roxb. nom. illeg.

Plectranthus monachorum (L.) Spreng.

 

生のトゥルシーが手に入るのは今だけです。生のトゥルシーを使った料理を3つ取り上げました。

 

トゥルシーの蜂蜜ラッシー

              

     https://www.whiskaffair.com/tulsi-honey-lassi-video-recipe/ から

 

材料;

カード                         400ml

クリームミルク                  200g

蜂蜜                   45-60ml

トゥルシーの葉              10-12枚

 

アーモンド、ピスタチオのスライス     飾り

 

方法;

1.    材料をすべてブレンダーにかける。

2.    1分間ブレンドする。

3.    グラスに注ぐ。

4.    アーモンドとピスタチオのスライス、トゥルシーの若芽を飾る。

 

クリームミルクは日本では手に入らないので、ヨーグルトを使うとあっさりしたラッシーになります。カードは、チーズを作った時でないとないので、水を入れましょうか。少し違ったものができますが、日本人の口には会うかもしれません。

 

トゥルシーカバブ

http://www.supermarketguru.com/recipes/steal-this-recipe%C2%AE-tulsi-kebabs.html から

     

  

材料(4人分);
皮なし骨なしのチキンの胸肉          900g

ヨーグルト                   60g

ガーリック(ミンス)              4個

トゥルシー                1/2 カップ

コリアンダー(挽いた)          1 1/2TBS

クミン(挽いた)               2 ts

ターメリック                 1 ts

ジンジャー(挽いた)             1/8 ts

塩                      1/2 ts

レモンジュース               1/4カップ

溶かしバター                 2TBS

オリーブオイル                2 TBS

 

方法;

チキンの胸肉を2.5㎝の厚さにスライスする。

レモンジュース、オリーブオイル、塩をボールに入れて混ぜる。30分間寝かせる。

別のボールにヨーグルト、ガーリック、コリアンダー、クミン、ターメリック、トゥルシー、肉を入れて混ぜる。冷蔵庫に3時間寝かせる。

肉を串にさし、バターを塗ってグリルで約6-8分間焼く。

バスマティライスと一緒にサーブする。

 

チキンとトゥルシーのティカ

         

材料 ( 1 人分 ):

カード                20g

チキンの脚              200g

ティッカミックス※            20g

トゥルシーの葉             10g

塩                     -

 

方法:

1. チキンを切る。
2. 材料をすべて混ぜる。
3. チキンにまぶして2-3時間置く。
4. 串に刺してタンドールでクックする。
5.熱いうちにサーブする。

マサラとライムのカットを添えてサーブする。

 

※ティカミックス(自作)は好みにより内容にバリエーションがありますが、次のものをお勧めます。

 

コリアンダー              15 ml

クミン                  8 ml

カルダモン              2.5 ml

カイエン               2.5 ml

ジンジャー(生)           15 ml

ガーリック              10 ml

レモンジュース            10 ml

 

レモンジュースは多いとタンドリーチキン風味になるので、少量入れることをお勧めします。入れると味が引き締まります。