(でもあんな男と一緒にされるなんて、おぞましい…)
諒、どうしてあんなオヤジと俺を一緒にしたんだろう…
それにしても、純粋な諒には抱けないだろう。
何より他の男に穢された自分なんて…
言葉では何と言えても体は反応しないだろう。
肌を重ねることなんて…
ベッドの中で諒の、自分をいたわるような優しい笑顔も、しっかりと抱きしめてくれるあの長い腕も麻也には懐かしかった。
(俺は諒に守られているのは本当に好きだったんだ…)
それなしで自分は正気でいられるのだろうか。
諒が他に恋人を作ったらと想像するだけで気がおかしくなりそうだった。
次に何かに押さえ込まれるのにびっくりして目が覚めた。
次の瞬間、視界に鋭い大きな瞳が見えたと思ったら唇を貪られていた。
そして無意識に自分の唇と舌はそれに応えていた。
諒だった。
「麻也さん、本当にごめんなさい。嫌な思いをさせて…」