あおば歯科通信

大阪市淀川区西中島 あおば歯科医院のブログ
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口臭 温厚そうな60代男性のケース

2017年09月29日 | 歯の話
今月の歯科医師会の雑誌に口臭症の論文がありました。

口臭症とは吐く息が他人(第三者)が臭うと感じるまたは、自分で臭うと感じることだそうです。


口臭症の原因は
1.口の中に問題がる。虫歯、歯周病など。
2.全身に問題がある。胃腸の不調、病気など。
3.自然な生理的なもの。寝起きや空腹時など。
4.自分で臭いと思い込んでいるもの。

以前は他人は臭いと思ってなくても、自分の息が臭いと思い込んでいるのを自臭症と言っていました。
会話していたら相手が顔を背けた感じがした。会議をしていたら周りの人が不快そうな顔をしている。
それは私の息が臭うからだと思い込む症状です。
あくまで他人は臭く感じず、自分で臭うと思い込んでいるのがポイントです。


ずいぶん昔にそういう患者さんがいました。

60歳前後の男性会社員。穏やかな感じの方でした。
初診時には普通に治療を行い終了し、しばらくして再初診で来院されました。

口臭がするとのこと。マスクを外して嗅いでも臭いません。スタッフも同じ意見です。
診察すると虫歯等もありませんが歯石が有ったので歯石取りとクリーニングを行いました。
が、やはり臭うとのこと。

何回かお話を聞くと、気に成りだしたのは家族に指摘されてからのようです。
口の中には悪い箇所は無いし、息も臭わないと伝えたのですが納得は頂けませんでした。
もちろん家族関係は知る由もないですが。

その後、自分で関西中の歯科大、大学病院を受診されて自分の口臭の原因を探したようです。
ついに納得する回答を得たようです。

そこの大学病院では初めて、少し唾液が少ないのでそれが原因ではないかとの診断を受けたそうです。
唾液が出やすいマッサージだったか薬を出して貰ったんだったか...
まあ、その診断に納得して病院巡りも終わったので、結果良しです。


私はいつも子供に臭いといわれますが。




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