やや強い雨が降ったあと、周囲が赤く染まり始め、水たまりに映った空も青から赤へと色を変えている。何処にでもあるアスファルトの水たまり、時間とともに変化する自然があった。
やや強い雨が降ったあと、周囲が赤く染まり始め、水たまりに映った空も青から赤へと色を変えている。何処にでもあるアスファルトの水たまり、時間とともに変化する自然があった。
雨上がりの朝、葉の上に滴った水滴に近づいてみると、雲間からのかすかな光、流れる雲、そして緑の葉が白い渦のように写っていた。水滴の中から世界はどのように見えるのか・・・、しばし、思考。
青に染まった羽、黄色い靴を履いた足が伸びてくる。上半身は未だ隠れていて見えないが、降り立とうとしているようだ。ファインダーを覗きながら妄想していると、ファンタジーな風景が見えた。
ほとんどの人が見向きもしない野草、そんな人の目にとまらない世界にも花の季節がある。日差しの強い夏の日、下から咲きだした花は上に登っていき頂点に達した。弱い風に身を任せて揺れていた。