なんとも固そうな本ですが、書店で本を選んでいる時に、タイトルから受ける印象が強かったので購入しました。この手の新書版は最後まで読まないこともあり、また、最後まで読み進む自信もなかったのですが、対話形式の本であること、疑問に思っていたことをストレートに題材として取り上げていることなど、私にとっては読みやすい本でした。
この本の中では、福音書に述べられているイエスの例え話の解釈が特に印象に残ています。例え話は4つ紹介されていて、「不正な管理人の話」「ぶどう園の労働者の話」「放蕩息子の話」「「マリアとマルタ姉妹のイエスもてなしの話」です。最初のたとえ話以外は何となくですが理解できますが、最初の話はどんなことを例えようとしたのか、未だに理解できていないですね。「不正な管理人の話」は次のようです。
ある金持ちが一人の管理人を雇っている。管理人は金持ちのお金を管理しているのですが、ある時、誰かがその金持ちの主人に「あなたの管理人は財産をむだづかいしている」と告げ口をします。管理人に疑いを持った主人は、管理人を呼んで、会計報告をだせ、もうおまえに管理させるわけにはいかないと言う。管理人は主人に解雇されるのではないかと不安を覚え、万が一解雇された時にみんなが助けてくれるように、いろんな人に恩を売っておけば良いと考えた。彼は財産の管理人なので、主人が誰にいくら貸しているかを知っている。そこで、主人に借金がある人を一人一人呼んで勝手に借用証書を書き換え、借金を減額してしまう。これを知った主人は、意外なことに管理人を褒めた。「おまえは抜け目がなくて偉いぞ」という例え話なんですが、現代で考えると二重の業務上横領です・・・・。
左上の大きな散開星団がNGC663、右下の小さな散開星団がM103です。このペアーは小さな散開星団にメシエナンバーが付いていて、大きな散開星団には付いていないという不思議な組合せです。(メシエナンバーは、たいていは大きくて明るい星団、星雲、銀河に付けられます)
それにしても、赤い星、黄色い星、青い星、カラフルで見ていて楽しい領域です。
私達が属している天の川銀河にもいくつかの渦があり、中心方向の渦は”いて腕”、外側の渦は”ペルセウス腕”と呼ばれていて、太陽系はそれらの渦の真ん中付近にある小さな渦の中にいます。 NGC663やM103は”ペルセウス腕”に属していて、いくつもの散開星団があります。
写真の中にたくさん見えている星はすべて太陽と同じような恒星です。地球と同じような惑星を持っている恒星もたくさんあるでしょう。中には生命を宿している惑星もあると思います。広大ですね。宇宙は。
波もほとんどない穏やかな海、もうすぐ港に入ろうしてる貨物船、「ぼ~~ ぼ~~ ぼ~~」 と汽笛が聞こえてきそうな感じがします。
汽笛の意味を調べてみますと、長音3回は、周りの船に自船の航行を周知させるためのもので、短音になると針路を右に、左に、後進しますなどの合図になるそうです。単純に考えると空気の振動なんですが、音を聞くだけで船の汽笛とわかったり、長音、短音の意味がわかっていると、自船が進む方向を知らせたりすることもできるんですね。言葉や音楽になると、さらに複雑な意味や感情までも音に乗せることができるんですから、普段は当たり前のこととして意識しませんがすごいことだなぁと思います。
増尾 好秋というジャズミュージシャンのアルバムで「Sailing Wonder」というアルバムがあるんですが、途中、中抜けがありますが通算15年くらいは毎日のように聞いています。その曲を聴いていると浮かんでくる過去の風景がいくつかあって、その風景の感覚がいつでも新鮮に感じるんですね。音の映像みたいなものですね。
この写真は3月上旬に撮ったもので、まだ新雪が残っていますが、現在はかなり雪解けが進み、木の周りは根開き(ねあき・ねびらき)状態です。
この根開きですが、木の周りだけ雪解けが早く進む現象で、雪は白いので光を反射しますが、木は黒っぽい色しているため熱を吸収して、その熱によって木の周りだけ雪解けが早く進む。あるいは、春が近くなると木は地下水を汲み上げるようになり、その地下水が温かいため木の温度も上昇するとも言われています。その他に、木の周りで上から下への気流が生じて雪解けが早く進むという説もあるようですが、はっきりとした原因はわかっていないようです。
芽吹きの季節に備えて、木が周りの雪を早めに溶かし、地面を暖めているようにも見えますね。また、雪解け水は、木の回りに染みこんでいきますから、木の周りは水が豊富です。
自然は至善だと聞いたことがありますが、自然界には熾烈な競争があるように見えて、全体としてのバランスは取れているんですからすごいもんです。
北海道の田舎の春の風物詩、畑への融雪剤散布です。これをすると雪解けが促進し畑を早く暖めることができます。この光景を見ると春が近づいてきたなぁと感じますね。
雪解け頃になると農家が動き出して融雪剤散布とハウス周りの除雪を行い、もう少しで雪がなくなるという頃に北へ向かう白鳥が田んぼに飛来してきます。雪が融けた花壇からクロッカスが顔を出し、そして水仙が咲き、チューリップが咲く頃には雪はすべて融けています。この頃には畑に植える苗を作り始めていますね。
毎年繰り返すお決まりのサイクルですがワクワクします。ただ単に雪が融けて暖かくなることがうれしいというだけではなく、芽吹く季節の持つエネルギーみたいなものを感じたり、その波動に同調しているんでしょうかね。
稀なことですが、夕日が海を黄金色に染め上げることがあります。黄砂の影響なのかもしれません。
中学、高校と卓球をやっていたため、今回の世界卓球の準決勝と決勝をテレビで応援していました。卓球は反射神経のスポーツですから、ちょっとした心の変化がプレーに現れてきます。特に今回の女子卓球では、突然、プレーが変化する瞬間を何度も見ました。
卓球をやっていた頃は、よく”集中して”とアドバイスを受けることがあったのですが、集中しようとして「集中!」「集中!」と自分に言い聞かせている時には集中できず、集中ということすら忘れてプレーに入り込んでいる時には、いつのまにか集中していて、体も瞬間的に反応できていることがありましたが、このへんの心と体の関係は面白いですね。色々な応用があるような気がしています。
今日も冬型の気圧配置になり、午前中は雪もチラホラと舞い降りてきたのですが、午後にはやみ青空も顔を出すようになってきました。冬型の気圧配置も続かなくなってきて移動性の高気圧が来るようになってきた。春近しです。
3月にも寒い日はあり、写真のように空気中の水蒸気が凍結して霧のようになることもあるのですが、川は凍らずに流れているところが「春近し」を感じます。
古事記や日本書紀の天地創造の物語では、「宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコジノカミ)」について、”国わかく浮けるあぶらの如くして、クラゲナスタダヨヘル時、あしかびの如くもえあがる物によりて成りませる神の名は、ウマシアシカビヒコヂの神”と書かれています。そのまま読むと、クラゲのような液体と固体の中間状態から物(固体・細胞)へと変化させた神ということになります。
春に芽吹く生命のようにも思えますし、霊的次元から物質的次元への物質化を表しているようにも聞こえます。または、シャーレの中の細胞増殖のようにも感じます。色々な意味に受け取ることができますが、混沌とした状態から徐々にカタチが見えてくることが「アシカビ」という状態なんでしょうね。