アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

赤穂事件 近衛家諸大夫

2023-01-15 12:05:45 | 漫画

        赤穂事件 近衛家諸大夫



第6代将軍御台所・近衛熙子とは
大石氏の一族、小山氏が代々近衛家諸太夫を勤める縁戚関係でもある。
このため、熙子の弟・近衛家熈が義士碑に揮毫している。

近衛家(このえけ、旧字体:近衞家)は、藤原北家嫡流であり、
公家の五摂家筆頭[で、華族の公爵家のひとつ。
人臣で最も天皇に近い地位にある家とされる
江戸期の家臣に諸大夫に斎藤家、佐竹家、中川家、
北小路家、今小路家、進藤家、小山家、中原家、
松井家。侍に吉村家、清水家、安平治家、立野家、
栗津家、木村家、松井家、林家、加治家、
今小路家、中村家など。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


佐竹 義処 (出羽国久保田藩の第3代藩主)
「儂は、もう老い先短いのに
久保田藩は財政破綻をきたしておる」
「なんとかせねば為らぬ」

相馬 叙胤 (佐竹義処の次男。母は出雲松江藩主・松平直政(越前松平家)の娘)
「何を仰せで御座いますか」
「某にお任せ下され」
「そして、養生為さいませ」

佐竹 義処
「お前はもう相馬 昌胤の養子に出した身じゃぞ」
「儂が去れば
久保田藩は、六歳の千代丸に託される」

相馬 叙胤
「なんとかなります」
「今は無理を為さらず
養生に専念なされよ」

佐竹 義処
「んんゥ」
「そうはいかぬ」
「赤穂の改易を見たじゃろーが」
「我らにも改易が迫っておるぞ」

相馬 叙胤
「我らも危ういと仰せか?」

佐竹 義処
「大石から書状が届いた」
「大学殿を立てて赤穂の再興を幕府に懇願する旨
我らにも力を貸して欲しいとの事」
「其方は如何する?」

相馬 叙胤
「父上に従いとう御座る」

佐竹 義処
「儂は近衛家の出方を見極めたいと思っておる」
「近衛熙子様が
江戸城の三の丸に入る予定があるのじゃ」

相馬 叙胤
「我らは、近衛家家臣諸大夫で御座る」

佐竹 義処
「鷹司信子様が近衛熙子様に
御声かけ為されたそうじゃ」
「近々、江戸城に入ることに為る」

相馬 叙胤
「近衛家の力で
我らは、改易を逃れる事が出来ると申されるか?」

佐竹 義処
「いや」
「近衛家の力を頼り過ぎるのは危険じゃぞ」
「近衛家が大石を助けるか
それとも見捨てるか
見極めてから行動に移す必要がある」
「これからは近衛家の力が大きくなるぞ」
「我らは改易を逃れるためにも
大石の動向を見極め
臨機応変に
時と場合に応じて適切な手段をとることじゃ」
「よいな」

相馬 叙胤
「鷹司信子様が近衛熙子様を呼んだのは
如何してで御座いますか?」

佐竹 義処
「公卿の力が弱まっておる事を危惧したからだ」

相馬 叙胤
「実は、
大坂で繁栄を極めた豪商の淀屋が
闕所処分になるという噂が御座います」
「総資産が数億両あるとか
大坂は天下の台所と呼ばれ
商都として繁栄しております」
「朝廷も大きな恩恵にあるとか」
「淀屋の資産没収があれば
幕府は潤い、朝廷は困窮するかと・・・」

佐竹 義処
「いいや」
「幕府は、淀屋を潰しても得はないのだ」
「一時的には、資産が手に入るが
失うものの方が大きい」
「朝廷からも批判される」

相馬 叙胤
「朝廷と幕府が険悪になると仰せですか?」

佐竹 義処
「朝廷も幕府も
共に廃れてゆく」
「もしかすると、
近衛熙子様が天下を握るかもしれぬ」

相馬 叙胤
「激変があると?」

佐竹 義処
「大いなる混乱じゃぞ」
「幕府は、忠義の大名を簡単に潰しておる」
「そして、今度は公卿の力を削ぎ落そうとしておる」
「豊かさを手に入れた者を刈り取り
貧しき者を餓死させておる」
「これから多くの犠牲が払われるぞ」

相馬 叙胤
「我らは
如何すれば生き残れるので御座いましょうか?」

佐竹 義処
「臨機応変じゃ」
「大石が見捨てられるか
それとも、助けられるか
良く見極めてから行動するのじゃぞ」
「しかしな、ぼんやりしておっては為らぬぞ
もはや、一刻の猶予もないのじゃ」
「経済破綻は現実のものとなっておる」
「このまま放置すれば
我らも幕府に刈り取られる」

相馬 叙胤
「ところで、
幕府からの借款が焦げ付いているかと・・」

佐竹 義処
「左様」
「もう返済は不可能じゃ」
「このままでは、改易じゃ」

相馬 叙胤
「大石は大金を手に入れたかと?」

佐竹 義処
「そうかも知れぬが
大石に我らを助ける力は残ってはおらぬ」
「我らは、浅野赤穂に助けられておったが
もう当てにはならぬ」
「しかし、改易を逃れるためには
大金が必要なんじゃ」

相馬 叙胤
「年貢を取り立てれば・・」

佐竹 義処
「もう、限界じゃぞ
百姓が飢え死にしておる」

相馬 叙胤
「最近は、百姓が犬小屋を立てて
補助金を要求しております」

佐竹 義処
「財政破綻しておるのに
犬小屋などに補助金が出せるか!」

相馬 叙胤
「しかし、補助金を出さねば
お咎めが御座いますぞ」

佐竹 義処
「百姓には米を作って欲しい・・」
「飢えておるのに
米を作らず
犬を飼うのか・・・」


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