👆は、Ξb(6327)⁰ baryon のヒッグスエリアによる質量解析。
Ξb(6327)⁰ baryon は、バリオンの中では限界に近い質量をもっており、これ以上の質量を持つ状態は急速に不安定になる。
Υ(4S)は、Υ(10580)とも呼ばれる中間子であるが、質量は、10.5794±0.0012GeV にもなり、質量は二倍弱もある。この事は、meson に比べて、baryon の大質量による安定性が低い事を意味している。
この状態は、ヒッグスエリアの励起状態にも現れており、大質量の Ξb baryon は、ヒッグスエリアに励起状態が現れない代わりに、マイナス効果が認められる。
大質量Υ(4S)のヒッグスエリアは、極限的な励起状態を示しているが、大質量のΞb(6327)⁰ baryon は、逆に基底状態以下の低エネルギーに落ち込んでいる。
この事は、高エネルギーで合成される大質量ヒッグスエリアが有効に働かない事を意味しており、 baryon の高エネルギー化を阻害している。