先日、TVを見ていましたら、「脳の老化を防ぐ」という内容の番組がありました。
情報を整理したり記憶したりするのは、脳の「前頭前野」という所が関係しているようなのです。
老人の痴呆症や、認知症などを予防する為には、この前頭前野の働きを蘇らせなければならないという事です。
例えば、PCなどで楽にメールを送る時よりも、手紙を書く時の方が前頭前野をよく働かせていると言うのです。
その他にも、
手軽な皮むき器を使うよりも・・・包丁を使う方が、
音楽を聞くよりも・・・楽しい会話をした方が、
TVゲームをするよりも・・・単純計算をした方が、
前頭前野の働きは良くなるそうです。
意外に思ったのは、複雑な難しい問題を解く事よりも、ごく簡単な足し算や引き算などの「単純計算」を早く解く事の方が、前頭前野を良く働かせているという事実です。
難しい問題を解く時というのは、、脳のごく一部分しか使っていないのだそうです。
専門家の人たちが各分野の事で真剣に悩んでいる時というのは、脳の一部分しか使われていないという事なのでしょうか?
驚いた事に、コンピューターの画面を見ますと、「単純計算」をしている時の脳は、脳の広い範囲が赤く映るのですが、複雑な計算をしている時の脳は赤い部分がほとんど映っていないのです。
「狭く深い」状態という事が、脳を観察して見ても分かる訳です。
言うまでもなく、脳の働きは「記憶力」だけではありませんが、「記憶力」について考えた場合、脳の老化を防ぐ為には・・・
読み書きをする(音読と手書き)
指で何かを作る(指をただ単に動かしただけではダメ)
会話やコミュニケーション(人と関わる)
新しい事をする(例えば新しいお店に入ってみるとか)
未来の事を考え計画を立てる(旅行の事をあれこれ考えるとか)・・・
このような事を積極的にやっている内に、記憶力が蘇って来るのだそうです。
ある老人ホームでの観察結果では半年ほどで効果が現れて、老人のオムツがいらなくなったケースもあるという事です。
私などはある程度年を取ってから、突然エッセイなどを書き始めたりしていますから、少しは脳の働きが良くなっているのでは・・・などと一人で喜んでいましたけれども、記憶力に関しては全く自信がなくなってしまいました。
物忘れが激しくて困っています。
多分、脳のほんの一部分しか使わずに、日常生活を送っているからでしょう。
これを機会に、脳の前頭前野を働かせる事を積極的にやってみようかと思いました。
しかし、これを書いている時にもそうなのですが、今ではほとんど手書きの手紙などを書く事がなくなっている自分に気が付きます。
メールなどでPCのタイピングを知ってからと言うもの、あまりにも便利なもので、辞書を調べながら手紙を書くという事が全くなくなってしまいました。
その番組の中でも、人間は楽をするようになってはダメだと言っていましたけれども、確かに楽な方向に進んでいる事は事実のようです。
昔の人は新聞を読む時にも声を出して読んでいた、と言う事を何かの本で読んだ事がありましたけれども、今ではそんな人も見かけません。
詳しい事は忘れてしまいましたけれども、脳の働きと言うのは様々で・・・
数学者や科学者などが大発見をするのは、割と若い頃が多いと聞いたことがあります。
詩人や小説家は10代の頃に才能の花が開く事もあり、
作曲家の創作のピークは30代で、
哲学者や宗教家などが思想を深める時期は、中年以降にピークがあったと思います。
まあ多くの例外もあるようですが、私などはもうピークも盛りも?過ぎた人間のようですから、何とかしなければならないようですが、正直言いますと、今更焦ってみたところで・・・と言った感じもあります。
・
・
・
頭の働きという事では思い出す事があります。
詳しい事は忘れましたけれども、以前ある数学者が、数学の世界でのノーベル賞と言われているような賞を受賞した時の事ですが、その時のインタビューで「大学を受験した時の数学のテストの点数は?」という質問を受けたそうです。
そして、その答えは・・・なんと0点!
(もしくは、それに近い低い点数だったと思います)
これでは普通でしたら大学には入れない訳ですけれども、入学できた理由と言うのは
ある問題に対しての「問題の解き方」が非常にユニークで、誰も考え付かないような答えの出し方をしていたらしいのです。
しかしその途中で計算にミスがあって、残念ながら答えは間違ってしまった。
でも、その解決方法のユニークさに将来性を感じ取った教授たちが、入学を許可したという話だったと思います。
数年前の話ですが、アメリカの大学の卒業論文で、「50万円で原爆が作れる」というような内容の論文が話題になった事がありました。
そして、その論文の通りにすれば実際に50万円で原爆が作れるという事が分かったから、さあ大変!
その学生は誘拐されては大変という訳で、FBIだかCIAだか分かりませんけど、大学の中で監視されているような状態でした。
世の中には、頭の働きのすごい人たちがいるものだと思いました。
また昔の話ですが、戦争が終わった事も知らずに、研究に没頭していた科学者の話を聞いた事がありました。
ある一つの事を深く研究している人たちが他の事に対しては、全く疎いという事はよく聞く話です。
どんなに頭の良い人であっても、脳の全体を働かせている人というのは、めったにいないという事なのでしょうか。
そんな訳で・・・
世の中には随分と頭の良い人たちがいるものだと思いますが、それらの人たちが脳の一部分だけを使って「狭く深く」という状態でいるだけでは、それらの頭の良さが生かされないかも知れません。
偉大な発見をする数学者にしても、50万円で原爆を作ってしまうような頭の良さを持っている学生であっても、「倫理的」な意味でも優秀な人物でなければ、危なくて仕方がありません。
脳の老化について考えてみましても、「狭く深く」という事だけではなく、同時に「広く浅く」という事も大切である事が良く分かると思います。
「頭の良さ」が、多くの人たちにとって、幸せになるような事に役立ってくれる事を切に願う今日この頃です。
情報を整理したり記憶したりするのは、脳の「前頭前野」という所が関係しているようなのです。
老人の痴呆症や、認知症などを予防する為には、この前頭前野の働きを蘇らせなければならないという事です。
例えば、PCなどで楽にメールを送る時よりも、手紙を書く時の方が前頭前野をよく働かせていると言うのです。
その他にも、
手軽な皮むき器を使うよりも・・・包丁を使う方が、
音楽を聞くよりも・・・楽しい会話をした方が、
TVゲームをするよりも・・・単純計算をした方が、
前頭前野の働きは良くなるそうです。
意外に思ったのは、複雑な難しい問題を解く事よりも、ごく簡単な足し算や引き算などの「単純計算」を早く解く事の方が、前頭前野を良く働かせているという事実です。
難しい問題を解く時というのは、、脳のごく一部分しか使っていないのだそうです。
専門家の人たちが各分野の事で真剣に悩んでいる時というのは、脳の一部分しか使われていないという事なのでしょうか?
驚いた事に、コンピューターの画面を見ますと、「単純計算」をしている時の脳は、脳の広い範囲が赤く映るのですが、複雑な計算をしている時の脳は赤い部分がほとんど映っていないのです。
「狭く深い」状態という事が、脳を観察して見ても分かる訳です。
言うまでもなく、脳の働きは「記憶力」だけではありませんが、「記憶力」について考えた場合、脳の老化を防ぐ為には・・・
読み書きをする(音読と手書き)
指で何かを作る(指をただ単に動かしただけではダメ)
会話やコミュニケーション(人と関わる)
新しい事をする(例えば新しいお店に入ってみるとか)
未来の事を考え計画を立てる(旅行の事をあれこれ考えるとか)・・・
このような事を積極的にやっている内に、記憶力が蘇って来るのだそうです。
ある老人ホームでの観察結果では半年ほどで効果が現れて、老人のオムツがいらなくなったケースもあるという事です。
私などはある程度年を取ってから、突然エッセイなどを書き始めたりしていますから、少しは脳の働きが良くなっているのでは・・・などと一人で喜んでいましたけれども、記憶力に関しては全く自信がなくなってしまいました。
物忘れが激しくて困っています。
多分、脳のほんの一部分しか使わずに、日常生活を送っているからでしょう。
これを機会に、脳の前頭前野を働かせる事を積極的にやってみようかと思いました。
しかし、これを書いている時にもそうなのですが、今ではほとんど手書きの手紙などを書く事がなくなっている自分に気が付きます。
メールなどでPCのタイピングを知ってからと言うもの、あまりにも便利なもので、辞書を調べながら手紙を書くという事が全くなくなってしまいました。
その番組の中でも、人間は楽をするようになってはダメだと言っていましたけれども、確かに楽な方向に進んでいる事は事実のようです。
昔の人は新聞を読む時にも声を出して読んでいた、と言う事を何かの本で読んだ事がありましたけれども、今ではそんな人も見かけません。
詳しい事は忘れてしまいましたけれども、脳の働きと言うのは様々で・・・
数学者や科学者などが大発見をするのは、割と若い頃が多いと聞いたことがあります。
詩人や小説家は10代の頃に才能の花が開く事もあり、
作曲家の創作のピークは30代で、
哲学者や宗教家などが思想を深める時期は、中年以降にピークがあったと思います。
まあ多くの例外もあるようですが、私などはもうピークも盛りも?過ぎた人間のようですから、何とかしなければならないようですが、正直言いますと、今更焦ってみたところで・・・と言った感じもあります。
・
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頭の働きという事では思い出す事があります。
詳しい事は忘れましたけれども、以前ある数学者が、数学の世界でのノーベル賞と言われているような賞を受賞した時の事ですが、その時のインタビューで「大学を受験した時の数学のテストの点数は?」という質問を受けたそうです。
そして、その答えは・・・なんと0点!
(もしくは、それに近い低い点数だったと思います)
これでは普通でしたら大学には入れない訳ですけれども、入学できた理由と言うのは
ある問題に対しての「問題の解き方」が非常にユニークで、誰も考え付かないような答えの出し方をしていたらしいのです。
しかしその途中で計算にミスがあって、残念ながら答えは間違ってしまった。
でも、その解決方法のユニークさに将来性を感じ取った教授たちが、入学を許可したという話だったと思います。
数年前の話ですが、アメリカの大学の卒業論文で、「50万円で原爆が作れる」というような内容の論文が話題になった事がありました。
そして、その論文の通りにすれば実際に50万円で原爆が作れるという事が分かったから、さあ大変!
その学生は誘拐されては大変という訳で、FBIだかCIAだか分かりませんけど、大学の中で監視されているような状態でした。
世の中には、頭の働きのすごい人たちがいるものだと思いました。
また昔の話ですが、戦争が終わった事も知らずに、研究に没頭していた科学者の話を聞いた事がありました。
ある一つの事を深く研究している人たちが他の事に対しては、全く疎いという事はよく聞く話です。
どんなに頭の良い人であっても、脳の全体を働かせている人というのは、めったにいないという事なのでしょうか。
そんな訳で・・・
世の中には随分と頭の良い人たちがいるものだと思いますが、それらの人たちが脳の一部分だけを使って「狭く深く」という状態でいるだけでは、それらの頭の良さが生かされないかも知れません。
偉大な発見をする数学者にしても、50万円で原爆を作ってしまうような頭の良さを持っている学生であっても、「倫理的」な意味でも優秀な人物でなければ、危なくて仕方がありません。
脳の老化について考えてみましても、「狭く深く」という事だけではなく、同時に「広く浅く」という事も大切である事が良く分かると思います。
「頭の良さ」が、多くの人たちにとって、幸せになるような事に役立ってくれる事を切に願う今日この頃です。