生前の父の話では、皇宮警察では「部長試験」というものがあったらしく、筆記試験と面接によって部長に昇格していたそうなのです。
前回父の思い出話を書いている内に、もう一つ如何にも父らしい出来事を思い出してしまいましたので、今回はそのお話を致しましょう。
父はよくこんな話をしていました。
「要領の良い奴は違うよ!・・・出世していく奴というのは、部長試験の前に何日も休暇を取ってまで勉強をして、試験に合格しようとする・・・自分にはそれが出来ない」
父の性格は、一言で言うと「無遅刻・無欠勤・出世しないタイプ(ごめん!)」の人でしたから、そういう要領の良さを持っていなかったのです。
母の話では、父は筆記試験にはパスしていたと言うのですが、「口下手」で話が上手く出来ない為に、面接で落ちてしまったのだそうです。
そんな父の筆記試験の時の事です。
試験用紙の中に、一般常識として次のような問題が出て来たそうです。
次の言葉の意味を簡単に説明せよ。・・・「ハム仲間」とは何か?
父は心の中でこう思ったそうです。
「おっ、しめしめ・・・何でこんなに簡単な問題が出るのだろう?・・・ウッシッシ!」
父はあまりにも易しい問題が出て来たものですから、心の中で喜びました。
部長試験というものですから、もっと難しい問題ばかりが出て来ると思っていたからです。
そして疑う事もなく、自信満々に答えを書きました。
「ハム仲間」とは何か?・・・その答えは・・・ソーセージの仲間!
父は世間常識には全く興味を示さなかった人でしたから、よく母が嘆いてこぼしていました。
「男のくせに新聞も読まない人なんだから・・・」
父が生涯興味を持っていた事は、「武道」だけだったのです。
ですから柔道は五段、剣道は70歳を過ぎた頃から始めて二段、合気道は初段・・・という人でした。
この試験の「ハム仲間」というのは、ご存知の通り「アマチュア無線」の事ですが、当時一時流行して、新聞や雑誌などには良く出て来た言葉なのです。
父はこれを全く知らなかったのです。
豚肉などのハムやソーセージの事だと思ってしまったのです。
世間には、会社などで順調に出世して行くような「格好の良いタイプ」の父親をお持ちの方も多いと思います。
そういう方は自然に、父親に対して「尊敬の念」を持たれる事と思います。
私の父のように、一見「格好の悪いタイプ」の人の場合は、よほど賢い子供でない限り、中々尊敬の念が湧いて来ないのです。
お恥ずかしい事に、私が父のこのような性格を「一つの個性」として理解出来るようになるまでには、30年以上もかかってしまったのです。
前回父の思い出話を書いている内に、もう一つ如何にも父らしい出来事を思い出してしまいましたので、今回はそのお話を致しましょう。
父はよくこんな話をしていました。
「要領の良い奴は違うよ!・・・出世していく奴というのは、部長試験の前に何日も休暇を取ってまで勉強をして、試験に合格しようとする・・・自分にはそれが出来ない」
父の性格は、一言で言うと「無遅刻・無欠勤・出世しないタイプ(ごめん!)」の人でしたから、そういう要領の良さを持っていなかったのです。
母の話では、父は筆記試験にはパスしていたと言うのですが、「口下手」で話が上手く出来ない為に、面接で落ちてしまったのだそうです。
そんな父の筆記試験の時の事です。
試験用紙の中に、一般常識として次のような問題が出て来たそうです。
次の言葉の意味を簡単に説明せよ。・・・「ハム仲間」とは何か?
父は心の中でこう思ったそうです。
「おっ、しめしめ・・・何でこんなに簡単な問題が出るのだろう?・・・ウッシッシ!」
父はあまりにも易しい問題が出て来たものですから、心の中で喜びました。
部長試験というものですから、もっと難しい問題ばかりが出て来ると思っていたからです。
そして疑う事もなく、自信満々に答えを書きました。
「ハム仲間」とは何か?・・・その答えは・・・ソーセージの仲間!
父は世間常識には全く興味を示さなかった人でしたから、よく母が嘆いてこぼしていました。
「男のくせに新聞も読まない人なんだから・・・」
父が生涯興味を持っていた事は、「武道」だけだったのです。
ですから柔道は五段、剣道は70歳を過ぎた頃から始めて二段、合気道は初段・・・という人でした。
この試験の「ハム仲間」というのは、ご存知の通り「アマチュア無線」の事ですが、当時一時流行して、新聞や雑誌などには良く出て来た言葉なのです。
父はこれを全く知らなかったのです。
豚肉などのハムやソーセージの事だと思ってしまったのです。
世間には、会社などで順調に出世して行くような「格好の良いタイプ」の父親をお持ちの方も多いと思います。
そういう方は自然に、父親に対して「尊敬の念」を持たれる事と思います。
私の父のように、一見「格好の悪いタイプ」の人の場合は、よほど賢い子供でない限り、中々尊敬の念が湧いて来ないのです。
お恥ずかしい事に、私が父のこのような性格を「一つの個性」として理解出来るようになるまでには、30年以上もかかってしまったのです。
プリマハムは好きです。
でも無線の免許をおととし子供たちと
取ったんですよ。
全然やってないのに毎年500円払ってます。
お父様はとんちの方だったかも?
うふふ
すご~い!
何時でも新しい事に挑戦ですよね。
これが若さの秘訣かも・・・?