苦海浄土読了

今、かなり混乱しています。
本の内容もなのですが。。。
あとがき、を読んで。ー作家としての「石牟礼道子」さんについて語られている文章を読んで。

「苦海浄土」は、水俣病を扱っているのですが、ドキュメンタリーでも、ルポタージュでもないのです。
実際、取材を重ねて書き上げたものではなく・・・確かに、文学であり、詩の世界です。
あれほどの孤独と絶望と悲しみに満ちていながら、なぜにあれほど美しいと感じられるのか・・・
それこそが、石牟礼道子さんの世界なのですね。

ワタシがこの本に辿り着くのに、２０年の時が必要だった意味がわかります。
そして、なんとなくですが、「今、この本に、この作者に出会わなければならなかった意味が。」
この世界は不思議です。