goo

クラムガルチ2006(その2)

2006年05月16日 16時36分16秒 | アラスカ
車中泊した朝はとても冷えていた。
寝袋から露出している顔面部分がものすごく冷えてしまい、その寒さで目が覚めた。
気温は2℃だった。
これから海に出て貝掘りをするのだが、少々躊躇してしまう気温だった。
9時に海岸に移動し、ウィーダーを着込みクラムガンを装備。
クラムガンとは、スチールの円筒に取っ手が付いたものでこの円筒部分を貝の潜む砂に差し込んで貝を砂ごと抜き取る道具である。

レザークラムというマテガイのような二枚貝が獲物である。
かなり沖合まで潮が引いている。その砂地を貝が潜む痕跡である「Clam Show」を探して歩く。このShowは貝が砂に潜ったあとにできる「えくぼ」のような小さな穴である。
最初はなかなか感が戻らず、Showの見分けが付かない。非常に紛らわしいのだが同じような穴でも火山の噴火口状になった穴にはゴカイ等のワームがいる。
何回かトライしているうちに感が戻り、本格的にヒットするようになった。たまに気持ち悪いぐらい大きな貝が出てくる。斧足という部分をひょこひょこ貝殻から出し入れして必死に砂に潜ろうとする。砂に潜る逃げ足は思いの外速く、また、案外力が強い。

調子が出てきた頃には日差しも強くなり汗ばむほどになっていた。
雲一つない快晴の一日。海の向かい側にはアラスカ山脈が白く浮き上がる。とても穏やかな一日だった。
収穫は2人で合計100個。レギュレーションでは一人1日60個までなので、ちょうどいい量だったのだろう。

家に戻ったあとの貝の掃除がまた大変だったが、とても美味しい貝なのでバター焼きを頭に思い浮かべながら何とかむき身の掃除を終わらせた。
最終的にはむき身の3分の2を冷凍保存、残りをニンニクとバターで炒めて美味しくいただいた。
また、そのうち泊まりがけで行くことにしよう。

アラスカの自然に、感謝。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )