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先日ナイフを購入した。アメリカのアリゾナに本社があるカッツ社製K-100モデル。
鋼材は日本製のXT-80鋼材を使用。お店の人の話では割と丈夫な鋼材らしい。
グリップはラバー製のものでホールド感もしっかりしており、少々重くは感じるものの私の手にはしっくりとなじんでとても取り回しが楽に感じられた。
この夏はキノコに憑りつかれてしまい、ほぼ毎週末森に入っている。これまではアラスカで購入したダイバーズナイフを装備していたが、枝払いや焚き付け用の木材の切り出しには全く不向きだったので、この機会にブッシュクラフト・ナイフを購入しようということとなった。
しかし、はやる気持ちを抑えきれず慌てて購入してしまったため、すでにお気づきの方もおられると思うが、このナイフ、実はハンティング用でフェザークラフトという火起こし用の着火材作成や枝払いのバトンという作業を主とする「ブッシュクラフト」には向かないタイプであった。
箱出し時点では、刃本体に加工されている斜めに切り出されたべベルという部分の刃先(コバ)の仕上げがよろしくなかったので、砥ぎ直しの作業を進めているが、刃物本体部分がホローグラインドと呼ばれる凹面加工となっているため、研ぎ出しに難儀している。なにぶん素人作業で美しく仕上げるのは絶望的ではあるものの、現時点では切れ味も良くなってきている。まだ完了までには時間が必要だが、なるべくきれいに仕上げたいと思う。
オスロ近郊のノルウェイの森は割と整備されているので、GPSなどの装備を整えていれば遭難の危険を感じることはあまり感じない。ただ、森の中の道なき道を分け入っていると突然崖が出てきたりすることもあり、転落したら岩盤むき出しの部分にたたきつけられ、命を落とす危険も十分にある。
本当の意味で命を守るためにナイフが活躍する場面に遭遇しないように注意するに越したことはないが、もしも、に備えておきたいと思う。