こんなに早くねたきりになるとは思わなかった。
尿を管でとり、ベットに横たわってねるでもなし、目をつむって自分の顔を触っている母を見たら、起きているのだと思い声をかけました。
おかあちゃん。
誰だい?
〇〇〇だよ。
ああ、〇〇ちゃんか。
ちぃさい子供はどうした?うちに置いてきたの?
(なんだかわかんないけど、私の子供のことかなと思ったので)うん、置いてきたから、帰らないといけない。
そうなんだ、寝てていいのかな?
うん、いいんだよ、おかあちゃんは、今日はここにお泊りだからね。
そうか、お泊りか。みんなもお泊りなのかな?
(みんなってデイサービスの人たちのこと?)そうだよ、みんなお泊りだよ。ゆっくり休んでね。
夕ご飯食べて寝るだけだからね。
そうか、まだ夕ご飯たべてないんだっけ?
こんな会話を何回か繰り返し私は帰りました。
私は何ももうできないことを悟り、病院にお任せして、何もないときには、毎日顔を出すことに決めました。
もう元には戻りません。
母にもっと優しくすればよかった。
もっといろんなとこに連れて行けばよかった。
きっと周りの人は、良くやってるよ、優しいよ。と言ってくれるでしょう。でも、介護はどんなにやっても、後悔が残るものなのでしょう。
母がうちに帰ってくることはあるのでしょうか?
今日はここまで。