技術の進歩は人間を幸福にするか・・・

［この記事は Doblog に 2005/07/23 22:46:26 付で載せていたものです］

ちょっとカッコいいタイトルでしょ．
高尚な文明論のようで，ちょっと期待しませんか．

・・・と冒頭にネタばらしをしちゃっています．
そう，全く低級・Ｂ級未満の内容です．

時代遅れを宣言するようですが，携帯電話が苦手です．
初めて携帯なるものを持ったのは，
仕事で必要！と上からのお達しがあったからです．
自発的な意思は全くありませんでした．

当時，会社貸与の携帯は電話専用機でして，
メールもなければカメラもありませんでした．
ましていわんやストロボなど・・・

私にとっての初代携帯は，
鬼太郎のメダマおやじのように
机上に置いたお茶のカップで水浴びをしたので，
先代に取って代わったカメラ付き２代目が
電話専用機として私的用途に活躍していました．

が，それも会社の経費節減策というビッグ・ウェーブに飲み込まれ，
３代目は私費の電話機となりました．
家族が AU なので，必然的に私も AU．

電話しか使わない／使えないのでどんな機種でも構わないのですが，
あいにくそんなモデルは無く，
カメラ，ストロボ付きという豚に真珠的携帯．
契約料金は最低クラスに留めています．

AU どうしなら c-mail とかいうメールが無料で使えるので，
女房は時々用もない c-mail を入れてきます．

これは携帯メールも使えない私に対する教育的配慮，
いや，挑戦です．
ＰＣは使えないけど携帯ならアンタに負けないわよ！
という果たし状です．

私だって世界に冠たる日本男児のひとり．
売られたケンカを買わずに尻尾をまいて逃げるようなブザマなことはできません．
お～お～上等じゃねぇか，受けてやろうじゃねぇか，ってなもンです．

なので，必要最低限のリプライをするのですが，これがまた面倒．
指１本で１０数個のキー／ボタンを操作することはオヤヂには難題．
両手・２本指で入力している女子高生（？）を目撃すると，
神わざ・ゴッドハンドだと畏敬の念が湧いてくるほどです．
ＰＣなら一応タッチタイピングができます．
年齢的には平均値以上と（勝手に）自負しています．

が，携帯でメールを書く時はこっそりと人の居ないところでやります．
劇的にスローモーで，
液晶パネルを凝視しながら眉間にシワ寄せて入力している姿など
人には見せられない．

技術が進歩して，いつでもどこででもメール交換ができるようになりました．
時空を超えるケータイってな感じです．
しかし，その進歩の陰で，進歩に追いつけず泣いている人もいるのです．
デジタル・デバイドって言葉がありました．
私の場合はケータイ・デバイド．

技術の進歩は必ずしも人を幸福にする訳ではない．・・・それが今夜の結論．