加山雄三さんの名曲「君といつまでも」の中にこんな歌詞があります.
♪ -----------------------------------
君はそよ風に 髪をとかせて
優しくこの僕の しとねにしておくれ
今宵も日が暮れて 時は去りゆくとも
二人の思いは 変わらないいつまでも
♪ -----------------------------------
あるMLで友人が問いかけてきました.
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「しとね」ってなんじゃらほい?
数年ぶりに大辞林を引いてみました。
「座布団・敷布団の類」「草のしとねに座る」とある。
なぁーんだぁ。布団のことかぁ。
と思ったものの上の歌詞に「布団にしておくれ」って
当てはめてもすっきりしない。
他に意味があるのかもしれない、と思いGoogleで調べてみました。
ほとんどは、加山雄三の歌の「しとね」ってなに?という疑問から
「布団のことじゃん」で軽く終わっている。
・・・(中略)
地下鉄をどこから入れたのじゃないけどちょっと気になります。
人生の先輩たち、教えてちょうだい!
-----------------------------------------------------------------
次は私の回答.
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さて,Kさんが提起された「しとね」問題に挑戦.
大辞林のとおり,単純解釈のとおり「敷物」でOK(と私は確信します).
これは各自の想像力の問題でして,
「僕と君」がどこにいるかで思い浮かべるシーンが異なります.
私は屋外/アウトドアだと想像しています.
加山雄三なので山というより海でしょう.
そこが砂浜かヨットのデッキかまでは想像できません.
シャンプーのCMで,長い髪がサラァ~と広がるのがありますよね.
あるいは米国の映画などでは,
女性が結わえている髪をハラリと解き放つシーンがありますよね.
後者は性的解放を暗示するとか何かの本で読んだことがあります.
そう思ってみると,なるほど確かにそうです.
男性がいる前で髪を広げるのは心を許し,
映らなくても次の行為を暗示していることに気付きます.
加山雄三さんがそれをイメージされていたかは定かではありませんが,
女性が好きな人の腕枕を望むように,
「君」の長い髪を「僕」の枕にしたいという
「僕」の気持ちを表現したものと解釈されます.
「君はそよ風に 髪をとかせて」のフレーズが
まさに上の解釈を裏付けているんですね.
ただし,「しとね」を「布団」とか「敷物」などの「言葉」に置き換えては
興醒めというものでしょう.
あくまでも機能的代替物としてイメージを膨らませる必要があるようです.
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【2013-11-03 追記】
再解釈してみました。間違い訂正もしています。
ここをクリックして下さい。
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君はそよ風に 髪をとかせて
優しくこの僕の しとねにしておくれ
今宵も日が暮れて 時は去りゆくとも
二人の思いは 変わらないいつまでも
♪ -----------------------------------
あるMLで友人が問いかけてきました.
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「しとね」ってなんじゃらほい?
数年ぶりに大辞林を引いてみました。
「座布団・敷布団の類」「草のしとねに座る」とある。
なぁーんだぁ。布団のことかぁ。
と思ったものの上の歌詞に「布団にしておくれ」って
当てはめてもすっきりしない。
他に意味があるのかもしれない、と思いGoogleで調べてみました。
ほとんどは、加山雄三の歌の「しとね」ってなに?という疑問から
「布団のことじゃん」で軽く終わっている。
・・・(中略)
地下鉄をどこから入れたのじゃないけどちょっと気になります。
人生の先輩たち、教えてちょうだい!
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次は私の回答.
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さて,Kさんが提起された「しとね」問題に挑戦.
大辞林のとおり,単純解釈のとおり「敷物」でOK(と私は確信します).
これは各自の想像力の問題でして,
「僕と君」がどこにいるかで思い浮かべるシーンが異なります.
私は屋外/アウトドアだと想像しています.
加山雄三なので山というより海でしょう.
そこが砂浜かヨットのデッキかまでは想像できません.
シャンプーのCMで,長い髪がサラァ~と広がるのがありますよね.
あるいは米国の映画などでは,
女性が結わえている髪をハラリと解き放つシーンがありますよね.
後者は性的解放を暗示するとか何かの本で読んだことがあります.
そう思ってみると,なるほど確かにそうです.
男性がいる前で髪を広げるのは心を許し,
映らなくても次の行為を暗示していることに気付きます.
加山雄三さんがそれをイメージされていたかは定かではありませんが,
女性が好きな人の腕枕を望むように,
「君」の長い髪を「僕」の枕にしたいという
「僕」の気持ちを表現したものと解釈されます.
「君はそよ風に 髪をとかせて」のフレーズが
まさに上の解釈を裏付けているんですね.
ただし,「しとね」を「布団」とか「敷物」などの「言葉」に置き換えては
興醒めというものでしょう.
あくまでも機能的代替物としてイメージを膨らませる必要があるようです.
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【2013-11-03 追記】
再解釈してみました。間違い訂正もしています。
ここをクリックして下さい。
叙実的状況描写ではなく、叙情的心理描写を願望として述べている表現とすれば理解できる。
加山雄三さんが以前、岩谷さんからもらった時やっぱり知らなかったそうです。
でも、ヒットした後「しとね」で良かったと語っていましたね。
おっしゃるとおり、最初は作詞も弾厚作だと思っていました・・・(^-^;
(その髪の上で僕は寝そべるから)
そっとやさしく君の髪を僕の枕にしておくれ
ということだと思いますよ。
夕闇の窓辺で、夕焼けで真っ赤に染まった空を見上げながら、二人は土手のようなところで大空を見上げて、もっと空をよく見ようと寝そべったのだけど、君の長い髪がそよ風で僕の頭の下にきて、枕のようになったんでしょうね。
腕枕をしてあげると解釈するとセックスを連想して爽やかな詩でなくなるように思います。
解釈・説明、よく分かりました。
コメントをいただき、ありがとうございました。
膝枕ですか・・・なるほど。
髪のことを忘れるわけにないかないですが、膝まで届くような髪となると相当長い・・・憧れるような光景かも。