困ったときの紙だのみ ２：もったいないことである

紙頼みの第２弾は，外国でも市民権を得つつあると聞く，
もったいない（mottainai）である．

何がもったいないって？
押収された密輸（未遂の）象牙が焼却処分されたそうである．
その量は３トンに及ぶ．

べっ甲の元になるタイマイにせよ，サンゴにせよ，
地球の貴重な財産である．
もちろん象だってそうである．

３トンもの象牙のために密漁者に殺された象たち（*1）は
いったい何頭になるのだろう．
象牙を活かしたところで殺された彼らが浮かばれることはないが，
もったいないことである．

＃　（*1） 密漁者に殺されたとは断定できないが，
.　.　かなりの確度で当たっていると思う．
.


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「象牙３トン焼却処分」の左上には
「『しらせ』売却先一般公募」の記事があった．

「しらせ」はご存じのとおり南極観測船である．
今月に引退するとのことである．

＃　日本経済新聞（2008-04-04 朝刊）の記事では
.　.　「今年四月に引退する」と書いてあるが，
.　.　文科省のＨＰ（下参照）では
.　.　「平成20年8月を目途に退役する予定となっています。」とのこと．
.　.　どちらが正しいのか・・・いうまでもなく文科省であろう．

退役する「しらせ」は一般公募で売りに出される．
「引き取り先が見つからない場合は解体処理になる」そうである．

「しらせ」の船名は，
かの有名な白瀬 矗（しらせ のぶ）中尉に由来すると聞いたことがある．
Wikipedia で見ると，命名については
もう少し複雑な事情であることが分かった．

いずれにせよ，もし解体処分にでもなれば，もったいないことである．
ビル・ゲイツ，ウォーレン・バフェット，スティーブ・バルマー，
あるいはソフトバンクの孫さん・・・誰か，買ってよ．