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三木内閣
昨日「影の人物が動き誰も予想しなかった三木内閣が誕生」と書いた。
田中の後継総裁は、大平と福田のどちらかと目されていた。
しかし公選で選ぶとなると、自民党の分裂も予想されたことから、
中間派の党副総裁椎名悦三郎が仲裁役を務めることになった。
椎名は派閥の長らと協議、大平・福田・三木・中曽根を候補として了承を得、
もう一晩考えさせてくれと言い、翌日、三木を後継総裁として調停する。
(椎名自身が暫定総裁として継ぐ考えもあったようだが・・・)
三木内閣の後、福田・大平・中曽根の順で、党総裁・内閣総理大臣となった。
三木は弱小派閥だったが、クリーン三木を看板に相応に世論の支持を得た。
なお、福田の裏で岸信介・佐藤栄作の兄弟も動いていたという情報もある。
金脈の話題に戻ると、後継選びには金が飛び交う。
田中の前の佐藤総裁選びの時、各陣営から一本釣りの現金が飛び交い、
「ニッカ・サントリー・オールドパー」という隠語が流行したそうだ。
ニッカ:2候補から金をもらう サントリー: 3候補からもらう
オールドパー:候補みんな(オール)から金を貰い誰にも投票しない(パー)
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左から池田勇人・佐藤栄作・藤山愛一郎
文春で報じられた金脈問題では、田中経営のファミリー企業を特捜が捜査、
役員2人が罰金刑を受けたが、田中自身に捜査の手が及ぶことは無かった。
昭子の日記にこんなことも書いてあった。
”ハマちゃんが書いた「日本をダメにした九人の政治家」が面白かった"
~その名は書いていないが、ネットで探したら以下の通りだった。
①ハマ(浜田幸一) ②中曽根康弘 ③竹下登 ④三塚博 ⑤宮沢喜一
⑥小沢一郎 ⑦梶山静六 ⑧田辺誠 ⑨宮本顕治 ~
今日はここまで。それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]