超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

職業訓練 3:ポリテクセンター住宅リフォーム科(出所)

2019-09-09 20:56:35 | 木工1・研修
ポリテクセンターに通いながらハローワークで家具工場の求人を探すもなかなか見つからず、あるのは経験者の募集ばかり。
いったいどうしたら家具職人になれるのだろう?

いろいろ調べてわかったことは、
やはり家具製作の職業訓練や専門学校へ行くのが一番の近道だということ。
この時すでに4月。
もう始まってるし・・・。



そんな折、県内でクラフト展が開催されたので、見に行ってきました。
いろんなクラフト作家さんが集まる夢のワンダーランドでした!
いつか出展すると心に決めて、さらにネットにかじりつき情報を探しました。

そして、ついに見つけました!
研修生随時募集中の小さな工房を。
場所はドイツのライプツィヒ。

・・・て、どこ?

それから2か月後、無事ポリテクセンターを出所し、その小さな工房での研修生活が始まるのでした。

職業訓練 2:ポリテクセンター住宅リフォーム科(後期)

2019-09-08 21:03:00 | 木工1・研修
前期を無事に終え、ポリテクセンターにも春休みがやってきました。
その間、私は岩手県に行き、初めての家具作りを体験しました。
(それが、2つ前の投稿「初めての家具作り」です)

後半は実技です。
かんな、のみ、のこぎり、砥石、墨ツボetc道具一式を貸与され、もうワクワクが止まりませんでした。
柱にほぞの加工をしたり、角材をかんなで丸棒にしたり、とにかく楽しい!
もともと、前期の授業も楽しかったのですが、後期はなおさら。

しかし・・・
訓練生の本分として、後期は積極的に就活をしなければならないのです。
私の希望は家具工場。
まだ実技が始まったばかりで何の技術も身についていないのに・・・。
雇ってもらえるわけがない、というよりも、やっていける自信がない。
というわけで、さらに修行できる場所を探し求めるのでした。

職業訓練の光景:建前


職業訓練の光景:内装


このような訓練校に通われた方はおわかりだと思いますが、ここでは無職の悲壮感なんて、どこにもないんですよね。
皆、仕事のストレスから解放されて(?)生き生きしてました。
様々な経歴の老若男女が集まって、仲間になって、本当に良い経験でした。

職業訓練 1:ポリテクセンター住宅リフォーム科(前期)

2019-09-08 08:40:18 | 木工1・研修
今から遡ること16年、私は家具製作とは全く違う仕事をしていました。
DIYの経験すらなく、でも家具を作ってみたくて、大工道具の扱い方を教えてくれるところを探していました。
で、見つけたのが職業訓練を行うポリテクセンターの住宅リフォーム科。
たった6ヵ月間で、木造住宅の構造・内装・法規、CAD、大工道具の扱い方を学び、最終的には作業場の中に木造住宅を建てるという、どう考えても無茶な訓練です・・・。
まあ、家具は作れないけど大工道具の扱い方を覚えられるならいいじゃん!と私はここで訓練を受けることにしました。
あとから、家具製作に特化した訓練校や専門学校が存在することを知るのですが・・・
あとの祭り。

2004年1月。
晴れて無職となった私はポリテクセンターに通い、木造住宅について広~く浅~く学ぶことになるのでした。
・・・そう、学ぶだけ。
技術を習得できるかどうかは自分次第なのです。


前半3ヵ月は座学。
ラーメン?トラス?モーメント?
最終的には実際の施工を想定して図面を描いたり見積もりしたり・・・
いや、3ヵ月じゃ無理でしょ。

・・・て思いませんか?

初めての家具づくり

2019-09-07 10:50:08 | 木工1・研修
初めて家具を作ったのは2004年3月、岩手県の小岩井農場に隣接する「どんぐりコロコロ館」の木工体験でのベンチづくりでした。
まだ、ど素人時代のことです。

1週間民宿に泊まり、チャリを借りて田舎道を通いました。
あらかじめ送っておいたイメージ図を基に、木工家の先生が、素人でも楽しく作業できるようパーツを準備しておいてくれました。
パーツは2枚接ぎの天板、脚、貫です。

(まずは下の完成写真をご覧ください)

1日目。まず、ジグソーで脚の下を曲線にカットして成形。
次に脚と貫の接合のために相欠き加工。慣れないノミと玄能で格闘しました。
そして天板と脚の耳付き部分の研磨。
耳付きは直線的なカットではなく、原木から皮を剥いだだけのようなナチュラルな雰囲気です。

2日目。天板の板接ぎ部分にチギリを入れました。
接いだ板が将来的に剥がれてしまわないようにするためです。
ノミでリボン型の穴を掘り、そこに超巨大ステープラの芯のような金具をはめ込み、それを隠すようチギリを埋め込み、かんなで目地払い。
もう「職人やってます!」感で満たされました^^。
それから、脚と貫の組み立て。1日目に良い加工をしたのでピッタリ、バッチリ!

3日目。天板と脚の組み立て。素人でも簡単にできるダボでの組み立てです。
4日目、5日目。研磨とオイル塗装。
作業が終わると観光をして、おいしいものをたくさん食べて、夜になれば民宿のおばちゃんが温泉に連れて行ってくれるという、たのしい木工体験旅行でした。
完成品のベンチは自宅の玄関に置きました。

あれから15年。
今も玄関で活躍中です。
材料は栗の板。オイル塗装で15年経過すると、こういう味わい深い色になるんですね。
                      

(座布団は気にしないでください^^)