最終審査は一般の傍聴者もいるので(と言っても小さな会場ですが)、より分かりやすく説得力のあるプレゼンを必要とされました。
そのため主催者側から、プレゼンのスキルアップ研修が準備されていました。
研修では、最終審査に残った5名が本番形式でプレゼンをしてプロのアドバイスを受けるのです。
あらかじめ、二次審査での指摘をふまえてプレゼン資料は修正しておきました。
くじ引きで、私は最終発表となりました。
1人発表する毎に、先生のアドバイスが入ります。その人の良い点と直すべき点。上手な人には、こうすればさらに良くなるというポイントも。
会場の一番後ろの人に届く声で。メリハリをつけて。
ずっとスクリーンを見て発表するのではなく、体を客席に向けて皆の顔を見て。
〜したいと思います。〜させていただきます。を多用せず、自分のビジネスなのだから「いたします」と自信をもって。
会場に問いかけるのも効果的。
体が揺れるので気をつけて。
メモを見ても良いが、ポイントをおさえる程度にして、メモを丸々読むのはやめましょう。
もっとあなたの良さを出して。
など。
先生は発表をストップウォッチで計っていて、
内容の構成に対して時間配分のバランスの指摘もありました。
あなたの発表では自己紹介が何秒、起業の経緯が何分何秒、プランの詳細が何分何秒、今後の展開が何分何秒かかっていましたが、◯◯が長すぎて△△が説明不足になっています。
スクリーンに「市場の人口推移のグラフ」が映っている時間が長すぎます。グラフを映したまま◯◯の話をするのはもったいない。グラフは一目で理解できるので、◯◯の話しは◯◯を想像できる写真を準備しましょう。
そのパワポの背景のデザインは、あなたのビジネスのイメージに合っていますか?
背景のデザインが、画面のバランスを悪くしていませんか?
お客様がそのサービスを利用しているところを想像できる写真があると良い。
等々。
もっと細かく、高度なこともたくさん仰っていましたが、初心者の私には難易度が高くて、今思い出せるのはこれくらいです。
先の4名へのアドバイスを聞いて、私は自分の発表用のメモを速攻で修正しました。
私から見れば皆さんとても素晴らしい発表でした。
皆さんの場馴れしている様子に面食らい、ここは私には場違いだ・・・とブルーな気持ちで発表に臨みました。
そして、私が受けた指摘。
私のビジネスプランのタイトルは、(かなり恥ずかしいですが)
「オリジナルの家具でワクワク感を届ける」的なタイトルだったんですが、発表を終えると、
先生が開口一番
「あなたの発表で、ワクワクできると思いますか?」
もう、ぐうの音もでない^^
あまりにもひどかったようで、これでは全く伝わらないからせめてパワポの文章を読まず自分の言葉で話すように、と言われました。
先生が見本を見せてくれたのですが、一瞬にして引き込まれました。
私の致命的だった点は、10分の持ち時間を30秒近くオーバーしたこと。
言い訳をすると、家での練習では10分ちょうどだったのですが、先に聞いたアドバイスを急遽もりもり盛り込んでしまい、あふれてしまったというわけです。
唯一ほめられた(?)のは、先のアドバイスをふまえて「〜いたします」など、言い回しや言葉づかいに気を使ったこと。
とは言っても、明らかに今日この場で直しました、というのがバレていたようで、「アドバイスを聞いて修正する力はあるようなので、なんとかなるでしょう、がんばって」みたいな感じでした。
久しぶりに凹み、本番を想像するとゾッとしました。
でも、この研修なしに本番に挑めばもっと悲惨な結末だったと思うので、研修はありがたかったです。
余談ですが、はなっから発表当日の服装はスーツだと思っていましたが、何でも良いとのことでした。
何のビジネスかわかる服装、仕事着、自分の魅力を引き出せる服装、あえてギャップのある服装、など。
プレゼン=スーツ、と思っていた私の発想の乏しさよ。