サルスベリの木。
小さい頃はまさに猿も木から落ちる、といった印象だった。
それが大学生の頃、奈良まで車を走らせて古都を巡った暑い夏。
古くて大きくて、そして古い奈良のお寺や仏像、
なんだかものすごく感動した旅だった。
その旅の心象風景として蘇ってくるのが鮮やかなピンクの百日紅。
百日紅を見るたびに思い出す奈良の記憶。
それから映画。北斎の娘、応為が主人公のアニメーション映画。
<百日紅>というタイトルで、これもまた印象深かった。
そして今年2016年
百日紅の咲く季節に、家の近所のお寺で、よく行く場所なのに
はじめてそのお寺の百日紅が立派なことに気がつき写真を撮りに
行って、步いたことのなかった細い道に気がついて嬉しかった。
近所なのに、知らない風景があったなんて。
この夏はずっとファイナンシャルプランナーの勉強をしてた。
まったく知らなかった金融の世界を、苦しみながら楽しく
勉強して、百日紅に癒された夏だった。
ひとつの花を見ることでも、自分の重ねてきた時間の地層が感じられる。
それってすごくおもしろいことだなって思う。
百日紅の咲く季節に、来年はどんなことをしてるんだろう。
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