Blogアトリエ陶夢 <夢宇窯>

アトリエ陶夢の作品や活動紹介、各種陶芸活動、陶の郷づくりを掲載します。

粘土層 出現!

2017年03月09日 | 陶芸活動
     道路工事による粘土層の露出

 現在、住居地の近くでは新名神高速道路の工事が進んでいます。
 中国道の混雑を解消するための大阪北部を迂回する道路ともいえます。
 それに伴って、連絡道路の拡張整備も進められていて、山が削られたり埋め立てられたりしています。

 こんな現場をみるとついつい地層が気になってしまいます。
 住宅街では、なかなか見ることもできなくなった地層が、近くの道路現場で出現しました。
  
  高槻にも古くに古曽部焼きというやきものが存在します。当然、粘土も採掘したでしょう。
 また、地質的には海底地層が隆起して高台となった地ですから、大昔に堆積した泥が地層となっていることも想像できます。

 高槻の山間部の居住地付近で貝殻の化石を探したこともある土地柄ですから、場所によっては、泥岩層が見つかっても不思議ではありません。

 近くの土木工事で2m以上もの粘土地層が見られたのは驚きです。

 工事の方にお願いして、少しばかり頂戴しました。素地として使用可能か試してみようと思います。

  地層がずっとつ続いています。  
  
 
 

 
 
  

  

京展2016 応募作品入選 

2017年03月07日 | 陶芸作品
    京展2016 公募展  本日7日~23日まで開催!

  1年近く延期されていた京展2016が京都市美術館で開催となりました。
 今回で5回目の応募で初回以外4回目の入選となりました。
  作品づくりの機会として大事にしてきた公募展です。

  今年の作品は、銅鐸を題材に成型、装飾した高さ80cmの作品です。
 大きくて電気窯での焼成ができず、仕方なく夢宇窯での焼成で本焼きを3回もした苦労作です。

  雪の残る庭先において撮ってみました。中に光源を入れて明り取りにもできます。
 

  

アトリエ陶夢の轆轤場

2017年03月05日 | アトリエ陶夢
  久しぶりの轆轤回し

  夢宇窯の里での生活が早、八日目になります。
 なかなか暖かくならないためか仕事が進んでいません。
 4月中旬の窯焚きに合わせた作品づくりが今回のねらいだったのです。
 それが、器づくりで終わってしまいました。
 陶夢のろくろを使うのは久しぶりです。

     アトリエ陶夢のろくろ場  
          
     10こばかりのそばつゆ茶碗やコーヒーカップを作りました。
   


手練りによる土づくり

2017年03月02日 | 陶芸活動
     土あわせ(菊練り合わせ)

 次回の焼締め焼成のための土づくりをしました。
土練機なら簡単にできるのですが、手練りでの土合わせは労力のいる作業です。
 今回は、その作業過程を記録してみました。

 土は、しのはら土と特濾土の合わせです。
今回のしのはら荒土原土は粘りの少ない感じです。

 

 しのはら土の荒練りから菊練りをして練り込みます。


 

 次に7:3の割合で練り合わせをします。



二種の土の練り具合を菊練りの練り回数で様子を調べてみました。特濾を混ぜることで粘りがついてきました。

 

 菊練り50回、100回、そして200回で断面を見てみました。

     50回の断面                    100回の断面 中心部が混ざり切れていません。
  

   200回の断面 ほぼきれいに混ざっています。     土づく完了!   
 

 <まとめ> 土合わせの折の菊練りは、5キロの土で200回以上は必要であると言えます。量が多くなると回数はもっと必要です。轆轤成型をする場合は特にこの練りが大切な作業になります。土の状態を滑らかにしておくことが成型時のゆがみや空気の混入を減少させます。