Blogアトリエ陶夢 <夢宇窯>

アトリエ陶夢の作品や活動紹介、各種陶芸活動、陶の郷づくりを掲載します。

プランターで野菜栽培!

2018年12月19日 | 野菜づくりと農作業
 今年は、日照不足や長雨という異常気象が続き野菜が高騰しました。
現在では、気温が高めのため野菜が育ちすぎ1月から3月の出荷野菜の前倒しで、大変な安値になっているようです。
これからは、前倒し出荷の影響で品不足がおき高値に向かうと予想されています。
 
 この事態への対策でもないのですが、今年も、わずかのスペースのマンション庭で春、夏野菜に続き、冬野菜をプランター栽培しています。
 
 植え付けが遅れ心配していましたが、この暖かさゆえの成長をしてくれました。

  
 大根、春菊、水菜、そしてネギ。ネギは、夢宇窯の里から持ち帰ったネギの根の部分を、少し長めに残して植え付け、再生したものです。

   
 大根は、遅い種まきのため太くはなりません。でも二人の食卓には十分なものです。 

   
 プランター不足は、野菜土のビニール袋を利用します。
高さも出るのでゴボウや大根などには適材です。

 


 今日の収穫は三種です。

  
 
 未だに健在なのがピーマンです。寒くなっても少しずつ成長しています。すごいね!

 

 

牛ノ戸焼窯元を訪ねて

2018年12月12日 | 陶芸活動
 先月29日、窯冷ましの間を利用して鳥取市河原町の牛ノ戸焼窯元を訪問した。
夢宇窯の里(岡山県・久米南町)からは、53号線を鳥取方面に1時間半ほど走ると行くことができる。
ウイキペディアの概要によると牛ノ戸焼は、天保年間因幡の陶工、金河藤七によって開窯。その後は小林梅五郎に継承された。徳利や擂鉢などの日用雑を焼いていたが、4代目の時に継承困難になるが、民芸運動を行っていた吉田璋也、柳宗悦、バーナード・リーチらの激励、指導の甲斐あって窯を絶やすことなく後に継がれている。島根県の布志名焼や出西窯らと同様、民芸運動家たちの影響の強い焼き物であると記されている。

 窯元は、静かな村合の農家に溶け込んでいる。母屋の側に昔ながらの土間づくりの広い木造平屋の作業場や登り窯が隣接していた。
若い後継者の方が対応してくれた。窯場や精土場も案内してくれて、近隣から採集した土の精製の方法も丁寧に説明してくれた。
緑と黒の釉の掛け分けの品を一品買った。

      

 昼近かったので、近くの「 cafe えばこ」 を紹介してもらった。民家を譲り受け内装を少し変えてcafeにしたようだ。
「どちらから来られました」との問いかけで、「私も大阪です」となり、住まいが高槻という出会いになりました。「明日、野菜をもって娘のいる高槻に行くんです」同郷のお隣さん会話がこんな場所でできるという偶然でした。

 

 玄米ご飯の地物野菜使用の優しい料理でした。ご馳走様!

 <追加> もう一軒、中井地区の窯元を訪問しました。因幡・中井窯です。牛ノ戸焼の流れを汲んでいるようですが新作・創作の要素が強くなっている感じがしました。
 

柚子の収穫・果汁絞り・マーマレードづくり

2018年12月11日 | 夢宇窯郷たより
 
今年夢宇窯の里は、ゆずが豊作です。窯場の側に2本の大きな柚子の木があります。
子供のころからこの柚子の木は変わりなく実をつけてきました。
剪定してもすぐに真っ直ぐに伸びる枝には困り果てます。
柚子の茎や枝には鋭く伸びる棘が作業を拒みます。
厄介な棘付き樹木でありながら、野鳥が狙うほどの甘い果物でもありません。
でも、柚子の香りや果汁、そしてジャムやマーマレードなどの加工品への利用価値は大きなものです。

 今年もゆず果汁しぼりとマーマレードづくりをしました。

    
 <果汁しぼり>
 柚子をきれいに洗った後、半分に切り手しぼりをします。
 器具は使いません。あまり強く絞らない方が表皮の香りもほどほどで雑味も少ないように感じます。

    

 種も一緒に絞り出しているので、穴あきお玉ですくい取ります。
 あとは、空きのペットボトルに流し入れます。約20個ほどで280mlの容器が満たされます。
我が家では、これらを冷蔵庫で保存し、しょうゆと1:1で合わせ昆布を小さく切って少し入れ、自家製ポン酢を作って利用します。
勿論、すだちの果汁や八朔の果汁もポン酢に使います。八朔は、少し甘味があり柔らかなポン酢になります。


 <マーマレードづくり>
 
 今回は、2kgほどの柚子を使いました。
 
  

 果汁しぼりと同様、半分に切り果汁を取ります。そして、皮から果肉を取り除きます。皮ついているワタもスプーンを使ってきれいに取り除きます。皮はまた半分に切りそれを細く切り分けていきます。水に浸しアクを抜きます。何度か水を変えながら濁りがなくなるまで繰り返します。今回は、4,5時間つけておきました。

   

 あく抜きをした皮をたっぷりの水から煮立てます。沸き立ったらざるに流しとり再度煮立てます。2,3回繰り返したらOK!
これまでは、用意できたかわと果汁に砂糖を加え、種やワタを袋に入れ共に煮込みをしたのですが今回は、ペクチンを別に煮出しして後で皮と加える方法をとりました。

   ペクチンの煮出し

 果汁を搾り取った種とワタを鍋に入れ、ひたひたになる程度の水を加えて煮込みます。30分ほど煮込んだら、ざるに空けてペクチンが自然に落ちるのを待ちます。強くしぼったりするとあくが出てよくないようです。

   
 2kgのゆずは皮の重さが650g 果汁が350g ペクチン 300g 全1300gでした。砂糖はこの40%が量のようですがあまり甘くしない方が好きなので、予定の量500gより少なく300gに控えて弱火で煮込みました。砂糖は、二度に分けて入れます。30ほど煮込んだら完成です。



 容器を煮沸し、容器に分け入れて完成です。
 


夢宇窯を焚く ― 第6回                

2018年12月10日 | 夢宇窯と焼成
  イッテコイ窯(夢宇窯)、再びの焼成!
 
 河童の会での第5回目の焼成に失敗したのが4月でした。
 大失敗の末のリベンジ焼成の会です。
今回は、失敗ができないのは勿論、前回1200℃を確保できなかった原因を突き詰める必要があります。
 朝、10時メンバーがいつものように集合しました。早速に作品を荷解きし窯入れの準備です。
昼は、購入持参いただいた恒例の岡山のまつり寿司弁当を頂きながら、焼成の話題に花が咲く。

 あっという間に時間が過ぎ、急ぎ窯入れ作業を開始する。
前回の焼き直し作品をはじめ、釉掛けものや焼き締めを順次棚置きしていく。

    

 18時半に火入れ 5時間 400℃の炙り 15時間後 1300℃という理想的な昇温を目指して焼成開始です。

  

 よく朝7時、12時間後1000℃で二度目の停滞期がやってきました。一度目は800℃で2時間、合わせて4時間の遅れが発生しました。その後は順調に昇温でき、18時間で1307℃に到達しました。まずまずの昇温と1250℃域の時間確保ができたと考えられます。
 
  

窯締めの前には、少し多めの薪を投入し完全燃焼させました。30分ほどでほぼ燃焼が完了し急冷で1000℃まで下がり窯を閉めました。

 疲れはピークでしたが快い疲れで、夕食では美味しいワインで乾杯! 焼成談議は遅くまで続きました。

 翌日は、鳥取の民芸「牛の戸焼」を訪問し、二日後の窯出しを待ちます。
 
 四日目の早朝には、200℃を割り朝食後には窯出しが可能です。

 いよいよ窯出し、口を開けるとその成果が見えてきます。少し焼け過ぎの気配。

         
 今回も少し欲張りな焼成をしたことが反省に上がります。
信楽、備前、釉掛けものと多種の焼成を同時には所詮無理が生じます。次回からは、狙いを定め目的に合った焼成時間や温度を設定することで窯の特性を生かしたいと考えます。

 それにしても、薪焼成窯だきはますます魅力が深まります。夢宇窯の作品発表を目標にみんなと作品づくりを頑張りたいものです。