Blogアトリエ陶夢 <夢宇窯>

アトリエ陶夢の作品や活動紹介、各種陶芸活動、陶の郷づくりを掲載します。

砥部焼きの里を訪ねて

2018年06月08日 | 旅だより
愛媛県砥部町の窯里を久しぶりに再訪した。
松山には、高齢の義母が居るため様子伺いに時折訪問する。
気が向けば車で30分ぐらい走ると砥部を訪れることができる。
道後温泉も近くである。
 
 今回は、家内がゆっくり母親と過ごしている間、見学に訪れたという訳である。
まず、砥部焼伝統産業会館を訪れた。

    

 砥部焼は染め付けや赤絵を特徴とした磁器ものである。磁土づくりから成形、絵付け、焼成に至る過程を時代と共に道具などを含め展示説明している。

作品の展示も多く見応えがある。

       

二階では、砥部の窯元や作家の新作展示会と展示販売を開催していた。
砥部焼の特徴を生かしながらも、新しい試みやデザインの工夫が見られた。
制作の厳しさをも同時に感じる場面であった。

 その後は、陶祖ヶ丘への散歩道や砥部町陶芸制作館に向け、ぶらぶらと付近を散策した。 

民陶を訪ねてー山陰・出西窯 

2018年06月03日 | 旅だより
 民芸運動の影響を受けた山陰・出雲の民陶の一つ出西焼を訪れた。
アトリエ陶夢からは、中国道・院庄~高速・米子道で二時間余り、さほど苦にならない距離だ。
その日は、生憎の雨。だから思い付きで無計画な出発。
出雲民芸館を先ずは目指す。

到着後、早速入館

出雲民芸館は出雲地方きっての豪農であった山本家の邸宅を一部改修しそのまま展示館として使用しています。
館内には、陶磁器、漆器、木工品、染織りなど島根を中心に全国から集められた品々が展示してあります。

売店には、窯元の作品や民芸品が展示販売されていました。           
 
    

雨で入館者もなくただ一人ゆっくり見学できました。

一番の目的である窯場の情報を取得して、出西窯に向いました。
山陰道斐川インターに向かう途中に出西窯はありました。山際の静かな田園に囲まれた場所でした。

      

併設の展示・販売場「くらしの陶・無自性館」に入り、出西窯の焼き物を鑑賞。

手ごろな値段で日常使いのできそうな作品が並んでいます。つい私も買ってしまいました。

その後は、作業場を見学しました。

     

灯油窯では二機のバーナーで焼成中でした。
登り窯もあり、年に数回火が入るとのことでした。

山陰にはこの他いくつかの窯場があります。また、機会を見つけて覗いてみたいものです。


「游の会」備前作陶終わる

2018年06月02日 | 「游の会」活動
 活動報告が遅くなってしまった。
去る5月18日より備前焼、ギャラリー「しょうざん」にて三日間開催した游の会の作陶会が終わった。
備前の花入を課題として伊勢崎 紳氏に轆轤水引による制作の技術指導をして頂いた。
矢筈口や耳の作り方を教わった。
父、満氏から伝えられた伊勢崎家の伝統技術が惜しげもなく披露された。
感激であった。

それぞれ会員は、紐づくりでの花入れの制作や自由作品の作陶に熱中した。
  
会期中には、伊勢崎 淳先生もご来場くださいました。年一度の交流です。
重要無形文化財保持者という立場での役割もお持ちで、
陶芸界の様々な活動にお忙しく走り回っておられる様子がうかがわれました。