現在北半球のラップランドでは夜の無い夜が8月まで続く白夜ですが、
その夜の無い夜は、例えばフィンランド最北の村ヌオルガムでは、
まる74日間、太陽が24時間輝く日が続きます。
今でこそ、ラップランドのイメージは冬のオーロラですが、80年代は
真夜中の太陽を見るため沢山の旅行者が訪れていたようです。
当時は白夜の意味がよく分からず旅行者の中には、白夜に特別な期待を
抱いていて、旅行に来たあるイタリア人旅行者から寄せられた苦情を
夏になると今でも思い出す(イナリの観光センター係)との事ですが、
その苦情とは、彼は白夜見てがっかりし、これは昼に輝く太陽と
同じだと不平を言ったそうです。
昼に輝く太陽と同じ!?・・・これは、白夜には別の光の現象、あるいは
特に夜に輝く太陽!と言うイメージを持ってたようです。
今でこそ白夜・極夜の意味を簡単に調べられるが、80年代では家で簡単に
調べられず、自分のイメージと大分違った旅行になったようです。
ケサ(夏)