またたび

どこかに住んでいる太っちょのオジサンが見るためのブログ

滅びゆくものという美

2009-08-10 08:05:39 | 東京日和
『幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ。』
                      太宰治(作家)

一生にに一度は観てみたいものがたくさんある。
それは女房のへそくり隠すところ…でなく、P・ゴーギャンの
「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」だ。
ちょうど今、東京国立近代美術館でゴーギャン展が開催されていて
何とその作品が日本初上陸らしい。
http://www.gauguin2009.jp/
これは素通りすることは出来ず、土曜日に竹橋まで足を運びました。


中野から東西線で竹橋まで行きました。
けっこう近いです。

この看板を見た瞬間、ざわっと鳥肌が立ちました。

よっしゃ準備万端だ!


館内はもちろん写真NGなので、撮っておりませんが、
数々の作品にただただ圧倒されました。

あっしは絵画を見るときは必ず音楽を聴きながら観る。
それはあっしなりの美の感じ方があるからだ。
桜は散るから美しいと感じる。
絵画には不変的(時間が止まっている)に感じてしまい、
今ひとつ美しいという感覚を受けないが、
そこに音楽をつけることによって、時間が加わる。
そうすることで、絵画が生きているようになり、
美しさが生まれるのだ。
滅びゆくとは大げさだが、簡単に言うと生命が宿るのだ。

今回はCOLDPLAYの叙情的なメロディでゴーギャンを味わいました。

一番観たかった作品の
「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」
の時『Viva La Vida(美しい生命)』が流れた。
生と死、繰り返される生命、その強さ…
もう言葉なんて意味のないただの音に過ぎない。

久々に「何か」を感じました。


なぜか勢いでおみやげも買っちゃいました。




梅雨明け宣言したのになかなか晴れない空模様。
それを自分と重ねたりなんかする心模様。