またたび

どこかに住んでいる太っちょのオジサンが見るためのブログ

夏の軌跡 ~タイミング、スパイク、ココス~

2009-08-19 08:05:24 | 気仙沼
寂しさが次に会える楽しみを生む。
別れる寂しさ、後ろ姿を見るから、また逢いたい気持ちになる。
ブログを書きながら、そんな自分の感情に気づいた


気仙沼二日目は微妙な曇り空…

大丈夫!あっしは晴れ男だからきっと晴れる!


ほら!!

とまぁ、冗談はさておいて、天気は変わらないまま
マイファッキンビッグブラザーから借りた車で大谷海岸まで行きました★

こんな寒いのに泳いでいる人がいる!
いやいや、どう考えても寒いべ!
とツッコミどころ満載な何年ぶりの大谷海岸です。

う~ん、人がいませんね~
まぁ、せっかく来たので…

海の家でフランクフルトをがっつく!

しばし波の音に耳を傾ける。
波が刻む一定のリズムは癒しのようで、心を落ち着かせました。

砂に足を捕らえながら、浜辺をゆっくり歩きました。
続きまして…

岩井崎に行きました。
ここは数十年ぶりです。

名物の潮吹き岩です。
なかなか写真を撮るのは難しいので、決定的な写真はありません。

お盆だけあって観光客がけっこういました。

実際に観ると、もっと綺麗なエメラルドグリーンです。


長い時間車を走らせました。
隣に目を向けるとハニかんでしまうから、見たいのを我慢しつつ
真っ直ぐ前だけを見て、アクセルを踏みました。

ゆっくりと落ちていく夕焼け。
カーステレオからのBGM。
切ない旋律が車中に流れた。
この瞬間、自分の中で何かに落ちていっていることに気づいた。

夜になったら絶対に行きたい場所があった。
うねる山道を昇りきると、待っていたのは港の夜景だ。

エンジンを止めて、外へ出た。
涼しい風が体を包んだ。
遠くで走る車のライトが流線型のように見えた。
見慣れた街なのに目に映るすべてが新鮮だった。
偶然にもどこかで花火大会だったらしく、
夜空に咲く大輪の華がこの夏一番の思い出になることは間違いなかった。

携帯電話のディスプレイの光が点滅していた。
何度も短く流れる音楽に翻弄されながらも、
二度と訪れないこの空間を心に刻んだ。

待っている間は進みの遅い時間に怒って、
楽しい間は進みの早い時間を恨むと思う。
きっと…

進む速度を上げた時間は、別れの時を迎えさせた。
後ろ姿をただ眺めていた。
空気の読めない車のライトで目が眩むと
目の前には、もうその後ろ姿が見えなくなっていた。
残っていたのは高く鳴り続ける胸の鼓動だけだった。