またたび

どこかに住んでいる太っちょのオジサンが見るためのブログ

津波のまちに生きて   第三回KSB復興フォーラムに参加しました

2012-09-27 07:54:50 | 震災関係
昨日はKSB復興フォーラムに参加してきました。

リアスアーク美術館の館長をしていた川島秀一氏を招いて、歴史・民俗から見る気仙沼とその復興を講演されました。

私は仕事の関係で途中参加でした。

民俗学的視点からの復興のあり方。
日本人が海とどう関わり、どう生きてきたか、その結果生まれた、海への畏敬の念や死生観。

魚の命と人の命を同等と捉える日本人の根底に根付いている精神など、興味深い話ばかりでした。

「イワシで殺され、イカで生かされた」
三陸地方の言い伝えの一つで明治・昭和の津波前には鰯が大漁で、津波後にはイカが大漁であったことに由来するそうです。
海からの恵みと人の死。海難と隣合わせに生きた死生観。





海と切り離す考え方の復興、海とともに生きる考え方の復興。

防波堤は海と切り離す考え方の復興です。海を否定する考え方。
「海と生きる」テーマを掲げた気仙沼。
気仙沼人には独自の文化があると思います。
民俗学から見ても、気仙沼人の気質はほかの地域とは異なるモノの受け止め方・捉え方があるそうです。
気仙沼でしか出来ない復興の形があることを確信しました。
前例がないのなら作ればいいんです。
一律的・効率的ではないかもしれませんが、気仙沼に根付いた復興、みなとまちの形が必ずあるはずです。
その形が少し見えた気がした今回の復興フォーラムでした。