今日、
大切な友人と一緒に
お昼ご飯を頂く約束をしている。
( 感染予防されたお店を選んだ。)
娘に
彼女のことを話した。
娘、
「命の恩人やなぁ」と言った。
出産後、
重い産後鬱になった。
父が癌の再発がわかり、
母の手助けを得ることは出来なかった。
当時のことは
覚えてはいない。
おそらく、
彼女に電話をしたのだろう。
彼女は、
隣の県から
我が家に通ってくれた。
彼女こそ、
小さな二人のお母さん。
お子さんたちは、
ご実家に預けて
我が家に来てくれた。
彼は
隣の部屋に
静かに座ってくれていた。
本を読んでくれていた。
娘と添い寝をしていた私。
娘が泣いた時は、
私の側にやってきてくれた。
ご主人も私の大切な友人。
こうして通うことを
「当然やん」と
言ってくれていると知った。
調子が悪い間のことは
本当に思い出せない。
病状が一層悪くなった私は、
主治医のクリニック近くの
実家に
ひとまず移ることになった。
そのことを彼女に伝えると、
「悔しい」との言葉が返ってきた。
最後まで見守ることが
出来なかったことを
「悔しい」と。
この言葉だけは
鮮明に思い出すことが出来る。
もの静かな彼女。
大切な時間としたい。
賑やかにお喋りをするだけが
友人ではない。
静かに流れるひと時を
共に楽しむことも
大切な友人。