英王室メンバーが食べるクリスマスメニューは意外と質素!
エリザベス女王のクリスマス当日のメニューはさぞかし豪華なのだろうと思うかもしれない。が、驚くなかれ。女王とロイヤルファミリーのメンバーはシンプルな冷たいビュッフェメニューを食べるのだ。 ロイヤルファミリーのクリスマスランチは、以前は豪華だったが、最近は変わったのだという。 【写真】若き日の女王の姿も! 42枚の写真で振り返る、ロイヤルファミリーのクリスマス 元王室シェフのダレン・マクグレイディは以前、クリスマス当日のメニューについて次のように語っていた。 「教会から帰ってくるとクリスマスランチを食べますが、シュリンプかロブスターのサラダ、ローストターキーに伝統的なパースニップ、にんじん、芽キャベツのサイドディッシュ。それからデザートにブランデーバターを添えたクリスマスプディング(フルーツケーキのようなもの)を食べます」
昨年、女王の孫娘ザラの夫マイク・ティンダルが、今は女王のスタッフがクリスマス当日は休みを取るため、クリスマスイブを豪華にし、当日25日は冷たい料理のビュッフェなのだと明かした。 自身のラグビー関係のポッドキャストで「クリスマス当日はちょっと静かだね。スタッフみんなに休みを取らせているので、25日は冷たいビュッフェだから。クリスマスイブは豪華だよ」とマイクは語っていた。 また、ロイヤルファミリーは12月初旬に家族全員で集まって近況報告をしあうという。 その時のランチについて、マイクは「ファミリーランチだからテーブルが7つ。70人くらいが集まる。子どもたちは別の部屋で子ども用のメニューを食べるんだ」と語っていた。 ということで、女王のクリスマス当日メニューは(イブの残りの)冷たいターキーのサンドイッチかも?
Translation: Mitsuko Kanno
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今夜0時配信。英エリザベス女王、史上初「アレクサ経由のクリスマスメッセージ」苦難に満ちた1年の最後に
- イギリスのエリザベス女王は1952年以来、ほぼ毎年、クリスマスメッセージの発信を続けてきた。
- 開始当初はラジオでの放送だったが、テレビなどが加わり、なんと2020年は史上初めて、アマゾンの音声アシスタント「アレクサ(Alexa)」でも聴けるようになる。
- クリスマス当日の15時(グリニッジ標準時)、「アレクサ、女王陛下のクリスマスメッセージを聴かせて」と呼びかけると、スピーチが流れる。
- アマゾンエコーの言語設定を英語にしておけば、世界中のどこでもスピーチを聴ける。
エリザベス女王は1952年以降、ほぼ毎年(「ほぼ」の理由は後述)、クリスマスの日をおごそかに過ごす国民たちにメッセージを届けてきた。
94歳の女王は今年、英国放送協会(BBC)、YouTube、英王室の公式SNSアカウントに加え、史上初めてアマゾンの音声アシスタント「アレクサ」でもメッセージを流す。
英ガーディアンによると、アマゾンエコーの言語をあらかじめ英語(アメリカ、イギリス、カナダ、インド)に設定し、12月25日15時(グリニッジ標準時、日本時間の12月26日0時)に「アレクサ、女王陛下のクリスマスメッセージを聴かせて(Alexa, play the Queen's Christmas Day message.)」と呼びかけると、スピーチを聴ける。
アマゾン・アレクサ・ヨーロッパ、ディレクターのエリック・キングは以下のような声明を発表している。
「2020年は困難に満ちた1年でした。世界中で多くの人たちが女王のクリスマスメッセージを心待ちにしていると思います。2012年に女王が初めてキンドル(Kindle)を通じて配信したときのように、この世界初の発明であるアレクサを通じて、さらに多くの人が女王の励ましの言葉に元気づけられると期待しています」
2020年はすでに2回テレビ出演「異例中の異例」
いまや毎年恒例の行事となった王室からのクリスマスメッセージだが、最初にラジオを通じて放送を始めたのはエリザベス女王の祖父・ジョージ5世。1932年なので、いまから90年近く前のことだ。
祖父の没後は(女王の父親である)ジョージ6世が役目を引き継ぎ、1952年からはエリザベス女王があとを受け、それからほぼ毎年放送を続けてきた。「ほぼ」としたのは例外が1度あるからで、1969年だけは女王のメッセージに代えてテレビ特番「ロイヤル・ファミリー」が放送された。
テレビを通じたメッセージ放映が始まったのは1957年。収録は王室所有の別邸「サンドリンガム・ハウス」で行われた。
実は、このクリスマスメッセージ以外に、女王が公式放送を通じて国民に語りかけるケースはほとんどない。ところが、今年だけは異例中の異例で2度も出演している。
4月、エリザベス女王は国内のテレビ放送網と公式SNSアカウントを通じて、医療関係者や公共サービスなどのエッセンシャルワーカー、さらにはパンデミックで外出自粛中の国民に向け、感謝の言葉を述べている。
さらに復活祭の日曜日(4月12日)、女王はまたしても(事前収録の形で)国民にメッセージを発した。BBCやスカイニュースなど複数のメディアが、復活祭当日のスピーチはエリザベス女王の在位68年間で初めてのことと報じている。
なお、エリザベス女王は2020年、元ファーストレディーのミシェル・オバマ、女優で活動家のアンジェリーナ・ジョリーに続き、「世界で最も尊敬されている女性」(世論調査会社YouGov調べ)の3位に選出されている。
12月25日(日本時間の26日0時)は、アマゾンエコーの言語設定を英語にして、世界が敬愛するエリザベス女王の肉声に耳を傾けてみてはいかがだろうか。
[原文:The Queen's Christmas Day broadcast has gone from radio to TV — and now to Amazon's Alexa]