イランイスラム革命防衛隊のジャアファリ総司令官が、「テロ組織ISISに対するアメリカの措置は見せ掛けのものだ」としています。
ジャアファリ総司令官は、16日火曜、記者会見で、「ISISは世界的な覇権主義者とシオニストに対するイスラム世界の抵抗力の弱体化を目指した動きである」としました。さらに、「今日、ISISはアメリカの支援によって作り出されたことがすべての人に明らかになっている」とし、「イランは西側とアラブ諸国によるイ ラクのISIS対策会議に招かれていたとしても、このような会議には一切出席していなかっただろう。なぜならアメリカは自らの目的を遂げるためにこうした ことを行っているからだ」と語りました。
また、「西側はISISもまた地域での彼らの目的を実現することはできないことがわかったとき、このテログループがある時、彼らを攻撃するようになるのを恐れ、反ISIS連合を結成しようと決めた。しかしこの連合に対してほとんど希望はない」と述べました。ジャアファリ総司令官は、「イラン軍はイラク北部アメルリでのISISに対する作戦に参加した」と語り、「この作戦でのイランの役割は、戦略を立てる上での顧問としての思考的な支援である」としました。
さらに、シリア情勢について触れ、「シリアでの陰謀の敵の目的は、この国の現在の体制を消滅させることだ。それはシリアの人々がイスラム革命の前線に立ち、抵抗しているからだ」と述べました。また、シリアにおけるアメリカのあらゆる軍事行動に対するイランの立場について、「イランの政策はシリアの現行体制を支持することだが、この国では直接軍事的な介入はしない。同国に対するあらゆる軍事行動を非難する」と強調しました。ジャアファリ総司令官は、シオニスト政権イスラエルに対するイスラムの抵抗の勝利について、「ガザの人々の51日間の抵抗は実際、地域でのシオニスト政権や覇権主義体制に対する彼らの永続性を示すものだった」と強調しました。
イラン外務省のアフハム報道官が、「イランは、疑いを抱かせる国際連帯の目的とは別のところで、イラクの国民と政府の傍らに寄り添い続ける」と語りました。
さらに、アフハム報道官は、イランの英字新聞・テヘランタイムズのインタビューで、「イランは、イラクでの危機と、テロリストの人々に対する恐ろしい犯罪が 始まったときから、この近隣の友好国に対する道徳的、国際的な責務に基づき、イラク政府の要請によって、イラク国民への支援を惜しむことはなかった」と述 べました。シリアでのテロリストのこれまでの活動について、「イランは、テロとの戦いを主張する者たちの現在の動きが始まるずっと前から、ISISを はじめとするテロ組織への支援がもたらす破壊的な結果について警告を発していた。様々な出来事、特にここ3年のシリアでの危機は、イランの見解が正しいこ とを示している」と語りました。
また、「善いテロと悪いテロの分類、ダブルスタンダードは、アメリカとその同盟国がテロに対して行ってきた償いきれない過ったアプローチであり、現在の地域の状況は、そのようなアプローチが生み出したものだ」と述べました。アフハム報道官は、「誤った方法を続けても、テロという人道に反する現象の根本的な解決を促すことはなく、それどころか、状況を複雑にするだけだ」と語りました。
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